地下鉄東豊線建設促進期成会連合会(会長:牧野晃清田地区町内会連合会会長)は2月22日(木)、臨時役員会を清田まちづくりセンターで開催し、清田区内全101町内会の代表を構成員に加えることを決め、組織の強化を図ることにしました。すそ野を拡大して地下鉄延伸の運動強化を図っていくのが狙いです。

毎年7月の清田ふれあい区民まつりの会場には「清田区へ地下鉄を」ののぼりが立つ

 地下鉄期成会は昭和56年(1981年)に発足。構成団体は清田区の北野、清田中央、平岡、清田、里塚・美しが丘の5地区町内会連合会と、豊平区の豊平、美園、月寒、福住、東月寒の5地区町内会連合会、そして札幌清田ライオンズクラブ、清田地区商工振興会の計12団体となっています。

 各団体から7名以内の構成員を出して活動を行っていますが、これまで構成員以外の方にはなかなか情報が伝わらず、運動の広がりに限界がありました。

 そこで今回の組織強化で、清田区内は全101町内会の代表を構成員に加えることとしました。今後、期成会の活動や総会等は各町内会も加えて実施していきます。

 この「構成員の拡大」方針は昨年7月の期成会総会で提起、議決され、今年1月までに清田区内5地区の各町連で意思確認を行いました。

 豊平区については、従来通り各地区町連から構成員を出す形を続けます。

 また、今回の臨時役員会で、地元の国会議員(元議員含む)に地下鉄清田延伸の協力要請を行っていくことを決めました。

 期成会は、既に清田区と豊平区の市議、道議に顧問になってもらい、情報交換会などを通じて適宜、助言等をもらっています。しかし、地下鉄延伸には国との協議や建設費債務などが関連していることから、札幌市への要望活動だけでなく国への政治的アプローチも必要と判断したものです。

清田区内でよく見られるポスター

 札幌市は昭和54年(1979年)に「地下鉄50キロ構想」を打ち出し、地下鉄東豊線の清田方面への延伸も正式に市の長期計画に載せました。札幌市は議会でも「清田まで地下鉄を伸ばします」と公言していたのです。しかし、未だにその約束は守られていません。「50キロ構想」で実現していないのは福住―清田間だけです。

 この結果、札幌10区の中で清田区だけがJRも地下鉄の駅もない区になっており、区民は大変な不便をかこっています。

街頭啓発で配布するティッシュ

 札幌市は清田区役所周辺を「地域中心核」と位置付けていますが、鉄道系の駅がないために「地域中心核」が形成されず、バスターミナルもできず、商業施設や公共施設等は区内にばらばらに次々と立地していくありさまとなっています。

 地下鉄期成会はこうした実態に危機感を抱き、今回の組織強化を図ることにしたものです。

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