有明小学校(児童数98人)は6月8日(金)、児童たちが裏山の火山灰の崖を削って雄大な絵を描く「崖の彫刻」を今年も実施しました。

 この特別授業は、自然の雄大さを感じながら友達と協力して一つの作品を作り上げることの大切さと喜びを感じてもらおうと有明小学校が毎年、この初夏の時期に行っている伝統行事です。全校児童が参加し、今年で45回目となりました。

 児童たちは、学校前に集合して出発式を行い、2列になって裏山の登山道を登りました。新緑の中、野鳥のさえずりを聞きながら約1キロ、25分ほどで現場の崖に到着しました。

 辺り一帯は緑の樹木に囲まれていますが、崖の部分は長さ50メートル、高さ10メートルにわたって火山灰がむき出しの急斜面になっています。

 児童たちは学年混合の6グループに分かれて、ロープをつたって崖によじ登り、バールやくぎぬき、片手クワ、シャベルなどで崖を削って作品作りに取り組みました。

 高学年の児童が崖の高いところに上がり、グループごとに声をかけ合って1時間ほどで作品を仕上げました。今年、児童たちが崖に描いたのは、シイタケやアライグマ、カメ、アカゲラ、リス、ヘビの絵でした。みんな頑張ったね。

 有明小学校は、校区外からも入学・通学できる札幌市の「特任入学指定校」です。夏のクロスカントリー走、冬の歩くスキー、厚別川での川遊びといった自然を生かした特別授業が特徴です。

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