清田区の里塚温泉「ゆとり」(札幌市清田区美しが丘5条9丁目)は9月6日の地震で、館内の設備等が破損し、地震後、営業を停止しました。このまま10月31日をもって閉館します。

 里塚温泉は、玄関ロビーに入っただけでも、靴箱ロッカーが倒れ、内壁や天井の機器が落下するなど、地震の被害の大きさが想像できます。

 もともと里塚温泉は今年7月25日、建物と設備が老朽化したとして閉館を決定し、玄関前に「平成30年10月31日で閉館」の張り紙を張り出しました。

 それまでは通常営業し、客が購入済みの回数券等が使用できるとしていましたが、9月6日の地震で設備が破損し、営業できなくなりました。

 もともと10月31日をもって閉館を決めていたので、このまま営業を再開せず、10月末で閉館することにしました。

 里塚温泉は、最低限の電源を確保し、9月15日以降、フロント業務だけを再開し、回数券やビール券等の払い戻しを始めました。15日は払い戻しの客が殺到したため一時中断しましたが、18日から払い戻しを再開しました。返金業務は10月31日まで行います。

 この日も、払い戻しの客や、営業停止を知らずに来館する客がたくさんいました。皆さん、「とてもいい温泉だったのに、残念」「食事もおいしかった」「従業員の対応もよかったのに」「どなかた再開してほしい」と口々に惜しむ声がでていました。

 里塚温泉は1991年に里塚霊園の隣接地に開業。1階が浴場、2階がフロント、3階が休憩所やレストラン、宴会場などとなっていました。漫画や雑誌、新聞なども置いてあり、居心地のよい温泉でした。

 経営者は何度か変わりましたが、清田区民や近隣住民の憩いの温泉でした。

 清田区には、里塚温泉のファンが多くいて、「あのお湯は本当に体がよくあたたまった」「町内会でみんなで行った。食事が良かった」「残念だ」の声しきりです。

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