清田区の平岡樹芸センター(平岡4条3丁目)を子供の頃の遊び場として育った竹沢香葉子さんが、イギリスで本格的に園芸学を学び、現在、イギリスと札幌でガーデンデザイナーとして活躍しています。

竹沢香葉子さん

 香葉子さんは、樹芸センター隣で竹沢花木園を営む竹沢幸雄さん・美千子さんの娘さんです。

 香葉子さんは、平岡中央小、平岡中央中、札幌東高校を経て、藤女子大学を卒業。病院の管理栄養士になりましたが、園芸の勉強を志して2006年から2年間、本場イギリスに留学。現地で、ガーデナーとしての実地研修も受けました。

 2008年に帰国し、竹沢花木園で両親とともに働きながら、樹芸センターの魅力アップを図るボランティアグループ「環境サポーターズ・三次郎の会」の活動も行っていました。

平岡樹芸センター

 しかし、2015年に再びイギリスの大学に留学し、卒業した現在は、イギリス・スコットランドのエジンバラと札幌の両方でガーデンデザイナーとして働き、活躍しています。

 札幌では、清田区内の高齢者施設の庭のデザイン・管理などの仕事を行っているそうです。

 イギリス人と結婚し、生活の中心はスコットランドになるということですが、時々、札幌にも帰ってきて、北海道でも仕事をしていきたいと意欲を見せています。樹芸センター駐車場から竹沢花木園に通じる場所にガーデンをつくる準備もしています。

 樹芸センターは、かつてこの地で、植林や高山植物の生産と販売を行っていた故竹澤三次郎氏が、土地1.6ヘクタールと樹木8000本を札幌市に寄贈して昭和59年(1984年)に開園した札幌市の公園です。

 香葉子さんは、三次郎氏の孫にあたります。三次郎氏も研究熱心な人だったそうで、母の美千子さんは「やっぱり三次郎さんの孫ですよ」と香葉子さんを見て言います。

 もの心ついたころから、樹芸センターで遊んでいたという香葉子さん。イギリスまで行って園芸の道に進んだことについて、「実家が竹沢花木園だったこと、樹芸センターがあったことは大きかったですね」といいます。活躍に期待します。

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