清田小学校(札幌市清田区清田1条4丁目)の学校田「ゆめ田んぼ・あしりべつ」(70坪)で9月27日(金)、同校5年生が稲刈りを行いました。

 この田んぼは、かつてこの地域には美しい水田が広がっていたことを子供たちに知ってもらおうと、札幌ライオンズクラブが2005年に同小学校に寄贈したものです。

 以来、児童たちは春の田植え、秋の稲刈り体験を行っております。今年の稲刈りは14年目となりました。

 水田は夏の間、清田区真栄の元農家、林義隆さんが草取りなどの管理を行い、児童たちは稲の生育を観察してきました。林さんによると、今年は豊作だそうです。

 林さんから鎌で稲を刈るコツを教わった児童たちは順番に田んぼに入り、さくさくと稲を刈っていきました。稲刈りは初めてという児童ばかりでしたが、興味深そうに稲刈りに取り組んでいました。

 清田小学校付近は、明治の初め、今の清田区で最初に稲作が試みられた所です。当時の人たちの苦労で、やがて有明、真栄、清田、北野の厚別川(あしりべつ川)流域の平坦地は見事な水田地帯になりました。

 今の清田区地域は昔、「あしりべつ」という地名でしたが、その後、清田となったのは、こうした水田の歴史があったからです。

 その後、昭和50年代以降、私たちの清田区は急速に住宅地化が進み、今では水田はこの清田小学校の「ゆめ田んぼ・あしりべつ」だけになっています。

[広告]