あしりべつ郷土館(札幌市清田区清田1条2丁目、清田区民センター内)は7月16日(木)、清田区民センターで、再オープン記念の第1回出前講座を行いました。

上が明治6年の札幌本道(今の旧道)、下が安政4年の札幌越新道のルート。三里川の付近で合流している。「ホロ厚別川」とあるのは今の厚別川(了寛紀明さんの資料より)。
清田区在住の郷土史家、了寛紀明さんが清田開拓の礎となった札幌越新道(安政4年開削)と札幌本道(明治6年開削、現在の国道36号線の基になった道路)など幕末から明治初期にかけての道路開削の歴史講話を行いました。

再オープンに当たり、今後の運営方法等が報告されました
あしりべつ郷土館は清田区民センターの設備改修工事に伴い、2019年8月から2020年2月末まで休館となりました。その後も、新型コロナウイルスの影響で休館が続き、ようやく7月1日再オープンにこぎつけました。
再オープン記念講座は、あしりべつ郷土館運営委員の各町内会連合会の会長・副会長、そして運営委員会事務局員、各まちづくりセンター所長ら22人が参加しました。
了寛紀明さんは、豊富な歴史資料や地図、当時の絵などをスクリーンに映し出して札幌越新道と札幌本道について解説。また、明治6年に今の清田小学校の校庭付近に建てられた休泊所などの話も行い、参加者は興味深い歴史話に引き込まれました。

あしりべつ郷土館の入り口(清田区民センター2階)
再オープンに伴い、事業の企画・実施を行う事務局を運営委員会の中に新設、その事務局員らが運営委員に紹介されました。

館内を見学
あしりべつ郷土館は、清田区内の町内会連合会の会長、副会長らで運営委員会を構成し、区民による自主運営を行っています。事務局は、事業の活発化を図るために、今回新たに設けたもので、町連副会長のほか、郷土史家やITボランティア、元小学校長、「ひろまある清田」代表ら数名で構成しています。
この後、参加者はあしりべつ郷土館を見学しました。館内には、昔の地域の人たちが使った農機具や生活道具、商売道具などが多数、展示されています。

上保木さん(左)から消毒液が寄贈されました
また、再オープンに当たり、新型コロナウイルスの感染防止のために、Vegetable Shop KAMIHOKI(上保木青果、里塚2条6丁目)代表の上保木聡志さんが館内消毒用として、次亜塩素酸水を寄贈してくれました。上保木さんから運営委員会会長の平目伸二里塚・美しが丘地区町内会連合会長に消毒液が渡されました。

講座などが開けるスペースを新設
あしりべつ郷土館は、水曜日と土曜日に開館します。開館時間は10時~16時で、入館無料です。開館日でなくても、団体見学の申し込みがあれば開館します。詳しくは、あしりべつ郷土館のホームページをご覧ください。
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