清田区民センター(清田区清田1条2丁目5-35)前の清田緑地では今、オオバナノエンレイソウの群生が見られます(2025年5月5日)。

オオバナノエンレイソウの群生=清田緑地、2025年5月5日

森の貴婦人

 清田緑地はシラカバ、ミズナラ、クリ等の樹木が植生していて、「住宅地に隣接した良好な緑地として永続的に保存する」ため特別緑地保全地区に指定されています。 

緑地内を小川が流れ、湿地帯には木道が整備されています。4月にはいち早くミズバショウが咲きました。ミズバショウが終わった後、オオバナノエンレイソウが咲き誇ります。

 森の中で存在感のあるオオバナノエンレイソウの白い花は、その優雅で気品のある姿から「森の貴婦人」と言われています。

 清田区民でも、清田緑地にオオバナノエンレイソウの群落があることを知る人は必ずしも多くありません。もったいないです。

北海道大学の校章。オオバナノエンレイソウが描かれている

 特に、ここ数年、清田区民センターの第2駐車場の奥の緑地で、オオバナノエンレイソウの群生が年々大きくなっている感じがします。木道がある湿地帯にもたくさん咲いています。

 昨年と違い、今年は緑地内のササなどの下草がかなり刈り取られていて、オオバナノエンレイソウが見えやすくなったという事情もあるかもしれません。

エンレイソウ

 オオバナノエンレイソウは北海道大学の校章(シンボルマーク)になっている美しい気品のある花です。

  札幌近郊では、恵庭市にオオバナノエンレイソウの結構大きい群生地があります。

ニリンソウ

 木道沿いの湿地には、赤紫色のエンレイソウも数は少ないですが、咲いています。オオバナノエンレイソウとエンレイソウは別の花です。

 清田緑地ではこの時期、ニリンソウもたくさん咲いています。森の中を歩いていたら、遊歩道の脇にフッキソウも控えめに咲いていました。そして白いサンカヨウの花も咲いていました。

サンカヨウ

フッキソウ

 春は、野の花たちが次々と咲き始め、清田緑地の森は1年で一番賑やかな季節です。

→【札幌 公園緑地さんぽ】 清田緑地(2) 満開のソメイヨシノが咲いていた!

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