清田区の平岡公園梅林で5月1日(月)と2日(火)の2日間、公園職員からウメの花の解説を聞きながら梅林を見て歩く平岡公園梅林ツアーが行われました。各日とも十数名の参加があり、お花見を兼ねてウメの花のあれこれを学びました。

梅林ツアーの様子

 5月2日のツアーに参加してみました。この日の梅林は、白梅が5分咲き、紅梅が開花して1分咲きでしたが、1分咲きの紅梅でも日当たりのよい木はたくさんの花をつけていました。

甘い香りの白梅

 札幌市公園緑化協会職員の解説を聞きながらの1時間ほどの梅林ツアー。梅の歴史や平岡梅林での梅の管理の苦労など興味深い話が聞けました。

華やかな紅梅

 ウメは中国から日本に渡来した植物で、遣唐使(630年~894年)が持ち帰ったのが日本のウメの始まりだそうです。

紅梅と白梅(左端)が咲く珍しい梅の木

 平岡公園は昭和57年から造成が始まり、現在、6.5haの梅林に1200本の梅の木が植栽されています。白梅と紅梅の割合は6:4で、香りのある白梅の方が数日先に咲きます。

 今年は花芽が多く、花がたくさん咲いているそうです。平岡公園梅林では過去、ウソという野鳥が冬に飛来し、ウメの花芽を食べてしまう食害があり、花が少ない年もありました。今年はウソの飛来がなく、花芽が多いということです。

梅林に1本だけある桜(カスミザクラ)の木。満開でした

 平岡公園管理事務所は4月30日に白梅の開花を宣言し、5月2日に紅梅の開花を宣言しました。見ごろは白梅が8分咲き、紅梅が5分咲きのころだそうで、今年は5月5日~8日ごろが最も見ごろになるということです。

梅林の様子=5月2日

 平岡公園の梅林には1本だけ梅の木に交じって桜の木があります。カスミザクラの木で、この日、満開でした。ツアーでは、サクラとウメの違いについても分かりやすい解説がありました。

 また、紅梅、白梅ともそれぞれ多種類の品種があるそうで、よく見ると同じ紅梅でも木によって微妙に花の形が違っていたりします。ウメの花はなかなか奥が深いようです。

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