平岡中学校スクールバンドの第26回定期演奏会が9月30日(日)、同校体育館で行われました。同校の校区には、9月6日未明の地震で、地盤が陥没し家が傾くなど大きな被害が出た里塚1条1丁目、2丁目地区があり、災害を乗り越えての演奏会でした。

 同校スクールバンドは部員が約60名。今年は、9月1日の吹奏楽コンクール全道大会(中学A編成の部)に札幌地区代表として出場し、念願の金賞を受賞する活躍を見せました。

 全国大会出場はあと一歩届きませんでしたが、部員たちは十分、達成感があったようです。

 定期演奏会は2部構成で、第1部では吹奏楽コンクールで演奏した「吹奏楽のためのワルツ」や「楽劇サロメより~7つのヴェールの踊り~」などを、顧問の三浦拓朗先生の指揮で格調高く演奏しました。

 同校スクールバンドの本年度の充実した活動ぶりがうかがえる堂々とした見事な演奏でした。

 第2部は全員が青いポロシャツ姿で登場し、「勇気100%」「ドラえもん」などポップス中心に軽快な演奏を披露しました。

 踊りのパフォーマンスや男子部員の元気な独唱もあり、にぎやかで楽しいステージでした。三浦先生のサックスソロ演奏もありました。

 同校スクールバンドは、楽器演奏だけでなく合唱も取り入れて練習しています。演奏会の最後に、嵐の「ふるさと」を混声3部合唱で歌いました。

 同校には、先の地震で被災した生徒もいて、今も自宅から通学できない生徒もいるそうです。

 スクールバンドも定期演奏会に向けての準備やミーティングが十分に行えず、不安の中で迎えた定期演奏会だったようです。

 それでも、たくさんの困難を乗り越えて、生徒たちは素晴らしい演奏会を創りあげました。

 最後、あいさつに立った顧問の三浦拓朗先生も思わず、感動で涙ぐんでしまうほどでした。

[広告]