清田区の理髪店「Mr.Bicycle」(札幌市清田区平岡公園東1丁目12-7)は、ちょっと派手な正月飾りをするお店で、まちなかでとても目立っています。こうした飾りを始めて今年で5年目だそうです。
店の横にあるガレージにはミニクーパーとスバル360の2台の車があり、門松や獅子、縁起物の凧などの正月飾りで派手にデコレーションされています。店の前には国旗も掲揚しています。
店主の小山田豊さんにお話を聞きました。

店主の小山田豊さん
「昔、子どもの頃は、お正月となれば、どの家もしめ縄や門松を飾っていましたね。そういう光景を見てウキウキしたものです。ところが、近年はそういう風景も減ってしまい、寂しさを感じていました」

正月飾りの2台。目立ちます
「特に、昔は車のフロントにもしめ縄をつけたものですが、いつの間にか見なくなってしまった。バスやタクシーもしめ縄をフロントマスクにつけて走っていましたね。そこで、自分の車を使って正月飾りを始めたんです」

店の外観
2台の車にはオスとメスの獅子が屋根に乗っています。いずれもネットオークションで中古品を手に入れたそうです。

店内の様子
小山田さんは札幌市中央区円山で理髪店をやっていましたが、20年ほど前に今の平岡公園東に移ってきました。店名の「Mr.Bicycle」は、ご自身が若いころ自転車好きで日本一周をしたことがあることから名付けたそうです。
今でも自転車で日本一周する若者たちが、小山田さんを慕ってお店に来るそうです。そうすると、無料で散髪してあげて、店に泊めてもあげるそうです。店内には自転車を飾っています。
日本のお正月行事は、もともと年神様というその年の神様を迎え祀るために行われてきたと言います。門松やしめ縄は、神社と同じで、神様を祀る神聖な場所に不浄なものを持ち込ませないためだそうです。
こういう理髪店で散髪してもらうと、なにかいいことがありそうな、そんな気がしませんか。
小山田さんのちょっと派手目の正月飾りは、「もう少し日本の伝統行事や文化を大事にしようよ」というメッセージでもあるようです。
今年も1月14日ごろまで、この飾りを続けるそうです。夜はライトアップします。お店の電話は、011-886-2331。
[広告]