清田演劇のつどいが8月12日(月休)、清田区民センター(札幌市清田区清田1条2丁目)で開かれ、札幌の劇団「札幌座」が「シンデレラ」を上演しました。会場はおよそ300人の区民や子供たちでいっぱいになりました。

観客の子供も劇に飛び入り参加

 お芝居は、札幌座のチーフディレクター斎藤歩さんが、グリム童話の「灰かぶり」を親子向けの60分劇に構成・演出したもので、王子が少しバカだったり、とぼけたハトが活躍したり、意地悪な姉さんたちがちょっと可愛かったりして、あっという間の60分でした。

 劇中では、王子役の役者さんが舞台から降りてきて、小さな子供とダンスを踊るアドリブもあり、子供たちもノリノリで演劇を楽しみました。

 今回の演劇では、舞台美術を、障がいを持った子供たちが通う放課後デイサービス施設「ペングアート」(豊平区美園、清田区北野)と一緒に制作したそうです。斎藤歩さんが書いた「シンデレラ」の物語を、子供たちが自由な発想で描いた絵だそうです。

 舞台いっぱいに、その絵が大道具として描かれたいました。

 清田演劇のつどいは、地元清田で演劇を楽しもうと2004年11月に区民らで実行委員会(大内良一代表)が発足、開催してきました。第1回公演は2005年9月、清田区民センターで北海道演劇財団の付属劇団TPS(2012年札幌座と名称変更)の「亀、もしくは…。」を上演しました。

 以来、札幌座と提携し、毎年のように公演を続け、今年で13回目となりました。2017年には、少し自虐ネタっぽい清田ネタ満載の「清き田に咲くナンミョーほうれん草」を上演し、客席を爆笑の渦にしました。

同時開催した子供向け「水の授業」

 一方、清田演劇のつどいと同時開催で、小学生向けのワークショップ「清田演劇のつどいと水の授業」も清田区民センターで開催されました。およそ50人が参加しました。

清田の水「いろはす」と外国の水の飲み比べ

上演前、劇で使う小道具づくりをする「水の授業」参加の子供たち

清田区と清田演劇のつどい実行委員会、HTBの主催で開催したもので、北海道コカ・コーラボトリングの社員が水の大切さを話しました。「地球の水の97.5%は海水で、人間が生活に利用できる水は地球の水のわずか0.01%にすぎません」という話にびっくりした様子でした。水は大切ですね。

 水の授業の後、子供たちは「シンデレラ」を観劇しました。劇を見た後、ふたたび授業に戻って、斎藤歩さんと演劇についてお話したり、清田の魅力や清田の農業などについて学んだりしました。

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