札幌市清田区と北広島市の境を流れる大曲川。この川の清田区側は「東部緑地」という帯状の長大な緑地になっています。10月26日(土)、落ち葉のじゅうたんのようになっている東部緑地の散策路を歩いてきました。

 東部緑地は清田区里塚緑ヶ丘、平岡公園東、厚別区上野幌にまたがる緑地帯で、面積は38.5ヘクタールあるそうです。交通量が多い厚別東通りのすぐ脇、大曲川との間の緑地帯で、すてきな散策路が整備されています。

 春は新緑と野鳥のさえずり、夏はセミの大合唱、秋は紅葉と、身近に四季の移り変わりを楽しめるスポットです。

大曲川の流れ

 深まりゆく秋、雑木林の東部緑地に入ると、見事な紅葉の世界が広がっていました。付近の住宅街から一歩入っただけで、そこはまるで別世界のような光景です。散策路は、落ち葉のじゅうたんのようになっています。

 清田区里塚緑ヶ丘から散策路に入って北に向かって歩くと、やがて厚別区上野幌の東部緑地に着きます。ここまで来て、ようやく大曲川の流れを見ることができました。近くに大曲川は流れているのですが、木々に遮られて、散策路からほとんど川は見えません。東部緑地はまるで森のような雰囲気です。

 川沿いの東部緑地の厚別区側には、東部緑地パークゴルフ場があり、紅葉を見ながらパークゴルフを楽しむ人たちがいました。

 東部緑地は昭和50年(1975年)、札幌市が清田区~厚別区上野幌にかけての大型宅地開発を定めた「札幌市東部地域開発計画」の中で、「大曲川沿いの急傾斜地は自然林の緑地として残す」と位置づけ、平成16年(2004年)、平成17年(2005年)に整備。その後、さらに拡張されて今日に至っています。

 東部緑地は地元清田区民にもあまり知られていませんが、すばらしい都市緑地の1つです。

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