日本の昔話を英語と日本語で読み聞かせするボランティアサークル「読み聞かせPaddy」(尾張正江代表)が、清田図書館を拠点に地域で活躍しています。

読み聞かせPaddyの皆さん。中央が代表の尾張さん
「読み聞かせPaddy」は、2018年6月に発足しました。メンバーは尾張さんはじめ全部で4人。仲間をさらに募集中です。
メンバーは毎週1回、清田図書館で読み聞かせの練習を行い、2~3か月に1回の割合で、清田図書館で「英語と日本語で昔話」の紙芝居と大型絵本の読み聞かせを行っています。
紙芝居や絵本の絵を見せながら、尾張さんが英語で話し、すぐに他のメンバーによる日本語が入るのが「読み聞かせPaddy」のスタイルです。効果音やBGMも使った本格的な紙芝居と読み聞かせです。

英語と日本語による台本。手作りです
英語と日本語の入った台本、英訳は尾張さんともう一人のメンバーが作ります。
代表の尾張さんは若いころ、アメリカに13年間滞在し、ボストンの保育園で保育士をしていました。この時、日本の昔話の紙芝居を英語で演じたところ子供にも保護者にも大好評だったそうです。
その後、現地の日本人学校幼稚部の先生もしていたので、現地の日本人の子供や大人を相手に日本の昔話の紙芝居を英語でやり、これも大いに受けたそうです。
日本に帰ってきてからは、英語塾の先生をする傍ら、アメリカ時代のことを思い出し、厚別区の小学校で日本の昔話「こぶとりじいさん」をやったところ、やはり大好評でした。
これがきっかけとなって、尾張さんは「もっと多くの子どもたちに聞いてもらいたい」と、Paddyを立ち上げたそうです。
これまで、清田図書館で行う会では毎回、30人くらいの人が集まり、うち子供が10人くらい、大人が20人くらいだそうです。
英語のレベルはそんなに難しくはなく、すぐ日本語も入るので子供も大人も楽しめる内容になっています。「英語やリスニングの勉強になる」と、やって来る人もいるようです。

「日本語と英語で紙芝居」のポスター
次回は3月7日(土)14時~14時40分、清田図書館集会室で開催します。対象は小学生から大人まで。出し物は紙芝居「鶴の恩返し」と大型絵本の読み聞かせ「ねずみくんのチョッキ」です。2本とも英語と日本語で。英語が分からない人でも、すぐ日本語が入るので楽しめます。
白石区の老人福祉センターでもやったところ、やはり評判が良かったそうです。小学校や大人、シニア世代が集まる場でも、この英語と日本語の紙芝居を広めていきたいと、尾張さんらは張り切っています。
読み聞かせPaddyの連絡先は、TEL 090-1305-6413。ちなみにPaddyは「たんぼ」という意味の英語です。
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