札幌市は、新型コロナウイルス予防のためにマスク着用やアルコール消毒液の使用を呼びかけていますが、そのマスクや消毒液が札幌市内ではまったく入手できません。市は注意を呼び掛けるだけ。マスク等が入手できるようにすることとセットでないと意味がありません。ちゃんと市民が必要なマスクや消毒液を入手できるようにしてほしいものです。

 2月21日(金)朝、清田区内のドラッグストア3店に行きました。3店ともマスク、消毒液ともにまったく売っていませんでした。

 まず1店目。開店前に十数人の客が並びましたが、店の人が出てきて「今日はマスクの入荷はまったくありません。マスクはないです」と申し訳なさそうに言ったので、仕方なく、みなさん肩を落として帰っていきました。

 2店目。入口に「本日、マスク、消毒アルコール類 入荷ございません」の手書きの張り紙がありました。マスクを求めてきた人たちは、この張り紙を見て残念そうに帰っていきました。

 3店目。開店前に十数人が店前に並びましたが、開店と同時に中に入ってみると、ここもマスクや消毒液の棚は空っぽでした。

 これが、3人の新型コロナウイルス感染者が出て(2月19日現在)、しかも市中感染の可能性が高いという札幌市内のマスク・消毒液販売の現状です。

 札幌市はホームページで「マスク着用などの咳エチケットや手洗いなどの通常の感染症対策に努めてください。新型コロナウイルスは消毒用アルコールで消毒可能です」と注意を呼び掛けています。だったら、市民がそれらを手に入れられるようにしてください。

 厚生労働省はホームページで「マスクは官民が協力して、国内生産体制の強化や輸入品の確保に取り組み、例年以上の枚数(毎週1億枚以上)を皆様にお届けできるようになりました」と宣伝しています。冗談よしてください。 ウソとデマにしか思えません。

 政府の菅官房長官も2月12日、記者会見で「毎週1億枚以上のマスクを供給できる見通しができた」と発表しましたが、いつ行っても商品棚にマスクがない現実を見ると、官房長官の発言もどこまで本当なのか怪しいですね。

 市中感染で3人も感染者が出ている札幌市。せめてマスクや消毒液の供給を早くきちんとしてほしいものです。

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