改めての緊急提案です。札幌市は早急に各区の広報車を地域に出動させて、危機的状況を知らせる緊急呼びかけを行うことはできませんか。
また、ポスターを制作し、街なかのコンビニ、スーパー、公園、銀行、郵便局など人の集まるところ、目につきやすい所に注意呼びかけのポスターを張り出してもらえませんか。

緊急メッセージを発する鈴木道知事(右)と秋元札幌市長(左)=2020年4月30日
北海道内の新型コロナウイルス感染確認が4月30日(木)は41人に達し、札幌市内は27人とこれまでの最多となりました。札幌市は25人以上の感染確認が連続しており、全国で最も深刻な事態の市です。
鈴木北海道知事と秋元札幌市長は4月30日(木)、都市封鎖に相当する外出自粛要請を含めた「緊急メッセージ」を出しました。一段と強い調子のメッセージです。
「緊急メッセージ」は、「今、取り組みを徹底しなければ、札幌市から全道に感染が広がり、蔓延してしまう恐れがあります」と警告しています。
そして札幌市民には「とにかく家にいる」という行動を求めています。
しかし、残念ながらなかなか徹底されないこともあり、札幌の感染確認数が減りません。札幌中心部は人出が減少し、緊急事態の様相が目に見えるようですが、住宅街では近所のスーパーのレジがビニールシートで遮蔽されたことぐらいで、普段と変わらない風景のままです。緊急事態宣言下という緊張した雰囲気は感じらません。
区の広報車を巡回させるなり、ポスターを張り出すなりしたら、少しは市民の間で危機意識が共有されるのではないでしょうか。
地域では、様々な事業が自粛、中止になり、区役所の仕事も減っています。区の車も職員も余っているのではないでしょうか。そういう職員や車を活用すれば、すぐできることです。
区の広報車は、災害時などに市危機管理対策室の判断で各区に出動を指示し、各区では区の自動車を活用して「土砂災害に気を付けてください」「避難指示が出ています」との注意をマイクで呼びかけます。これと同じことをコロナ禍の今回、やればいいと思います。
北海道知事と札幌市長の共同緊急メッセージでは「札幌市では、緊急事態宣言後も感染の拡大が続いており、日本で最も厳しいともいえる状況にあります」と述べています。
だったら、こうした危機意識を市民と共有するためにも、広報車の巡回とポスターの掲示を札幌市独自の取り組みとして、すぐにでもやってもらえないでしょうか。少しは様相が変わると思います。
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