北広島市の日本ハム・ボールパークの建設現場に11月25日(水)、行ってきました。大きなクレーンが林立し、工事は着々と進んでいる印象でした。コロナ禍の今、ここだけは別世界のように感じました。

ボールパークの建設現場=2020年11月25日

 広い。巨大なものが出来るなぁ。現地を見ての感想です。現地は小高い丘の上になっており、遠く長沼町方面までよく見渡せます。反対に、長沼町方面からは、遠くからでも林立するクレーンが良く見えます。

 このクレーンが林立する光景、以前、見たような気がしました。札幌ドームを建設した時も、クレーンが林立する似たような光景だったように思います。

 ボールパークは、開閉式屋根付きの天然芝の野球場を中核に、商業施設や温泉施設、カフェやレストラン、グランピング施設、日ハムグッズ旗艦店、子供の遊び場などを建設するそうです。夢のような計画です。

 「開閉式屋根付きの天然芝の野球場」というのは、確かに魅力的かもしれません。工事現場に「世界がまだ見ぬボールパークをつくろう」という標語が大きな字で書かれています。北広島市と日本ハム球団の意気込みが伝わってきます。ファンの期待も高まります。

 野球場は今年4月に起工式を行い、以降、着々と工事を進めています。3万50000人収容のスタジアムで、2022年12月完成、2023年3月完成だそうです。総事業費600億円。

 日本ハムファイターズは札幌ドームを撤退し、2023年から北広島市のボールパークを本拠地にします。

 ボールパークの近くをJR千歳線が走っています。列車がすぐ近くを通っていきます。確かに、ここに新駅ができたら、ボールパークは駅を出てすぐです。

 JR北海道は新駅設置には80億円~90億円かかるといい、お金がないJR北海道はその全額を請願者の北広島市に求めています。

 新聞報道などによると、北広島市はマンションや商業施設と一体となった駅を目指し、民間事業者を巻き込んで出費を抑える方法を模索しているようです。

 しかし、コロナ禍で民間の投資意欲が減退する可能性があり、先は見通せないと、北海道新聞は書いています。

 JR北広島駅からボールパークまで1.5キロ。若いファンなら問題ない距離かもしれませんが、年配者にはちょっとつらい距離です。新駅が求められるゆえんです。

 ただ、その新駅は、JR北海道によると、早くても2028年完成になるそうです。

 現地では、ボールパークの工事のほか、ボールパークをぐるりと囲む市道も拡幅工事たけなわです。

 北広島市に来ると、市を挙げての市民の熱い期待をひしひしと感じます。札幌市内とは、熱心なファンは別として、少し温度差があるように感じます。

 立派な施設を造ったらおのずと客はやって来る、というものではありません。それは道内でも、例えばバブル期のリゾート開発など過去に数々の例があります。

 札幌からいかに集客するか、交通アクセスを含めて、それが課題だと現地で感じました。

 蛇足ですが、日本ハムがソフトバンクのような常勝チームになるのが一番かもしれません。

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