札幌の北のはずれに、茨戸川に囲まれた開放感いっぱいの緑地空間があります。茨戸川緑地(札幌市北区篠路町拓北、あいの里5条4丁目)です。

茨戸川緑地管理事務所
駐車場が3カ所あり、管理事務所横の駐車場に車を停めました。管理事務所で散策マップをもらい、いざ散策を始めました(2021年9月7日)。
この緑地は42ヘクタールの広さがあり、石狩川から切り離された茨戸川に両側から囲まれる形の平坦な緑地です。
緑地内は、ビオトープ池や野鳥の森、草原広場、森林浴の森、小高い眺めの丘、水辺の広場などがあり、遊歩道に沿って変化のある散策が楽しめます。
パークゴルフ場(36ホール)や遊具のある集いの広場などもあり、各世代が楽しめる緑地になっているようです。
沼が現れたり、森の中を歩いたり、広々とし草原の中を歩いて行ったり、自然あふれる空間が、石狩川の三日月湖である茨戸川沿いに広がっています。

ヒルガオ

ヒロハヒルガオ
途中、ヒルガオ、エゾミソハギ、クサハギ、ヒロハヒルガオなど、いろんな野の花が散策の脇に咲いていました。可憐に控えめに咲く野の花を見つけると、心が和みます。

エゾミソハギ

クサハギ

ススキ
ススキの穂が密集しているところもあり、秋の訪れを感じました。
札幌市みどりの推進部によると、この緑地は、もともとは畑などの農地だったそうです。ダチョウの放牧場もあったそうで、ちょっとした名物だったようです。

茨戸川
札幌市が離農地を買収して平成2年(1990年)から計画に着手。平成17年(2005年)に一部オープンし、その後も整備を続けて緑地を拡張し、平成26年(2014年)に今の形となりました。
森林浴の森は、札幌市内の企業や団体が植樹し、森づくりをしています。まだまだ小ぶりの若木が多いようですが、いつの日か、広大な森林になる日が来るかもしれません。

集いの広場
併設のパークゴルフ場も最初は9ホールだけでしたが、徐々に拡張し、今では36ホールのパークゴルフ場なっています。

眺めの丘
2021年5月末から6月初めにかけて、緑地内でクマの出没が確認され、6月4日~6月18日まで閉鎖されました。その後、クマの出没情報はありません。
6月18日に札幌市東区の市街地にクマが現れ、ハンターに駆除されました。茨戸川緑地管理事務所によると、このクマと茨戸川緑地に現れたクマが同一かどうかは確認されなかったそうです。
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