札幌市清田区在住の落語家、桂三段さんの落語会が11月13日(土)、里塚・美しが丘地区センター(札幌市清田区里塚2条5丁目)で行われました。

 同地区センターでは毎年1回、「さとみ寄席」と称して地元の桂三段さんの落語会を開催していますが、昨年はコロナ禍のために中止に。今年も当初は9月に開催を予定していましたが、コロナの感染拡大により延期。ようやく、この日に開催できました。

 主催は里塚・美しが丘地区センターで、清田区民らでつくる「桂三段さんを応援する清田の会」が開催に協力しました。

 会場は人数制限して55人の観客が来場。全員マスクして、座席も一つ置きに座るなど感染対策を行う中での落語会になりました。

 桂三段さんも前日、PCR検査を受けて陰性を確認して、この日の落語会に臨みました。

 会場にお囃子(おはやし)が鳴り、寄席の雰囲気が盛り上がる中、桂三段さんが登場。三段さんの近況報告を交えた軽い漫談から入り、この日の演目「お忘れもの承り所」「ちりとてちん」を続けて披露しました。

 仲入り(休憩)後は、三段さんの身振り手振りが面白い「鯛」を披露、会場は笑いで盛り上がりました。

 桂三段さんはいつもながらの軽妙な話しぶりで、会場の笑いを誘っていました。発音がしっかりしていて、とても聴きやすいのも特徴です。身振りや顔芸も、なかなかの名人芸です。

 会場に来ていた人からは「本格的な落語家の芸を身近に見て聴けるのはありがたい」「桂三段さんにますます活躍してほしい」との声が聞かれました。

 桂三段さんは帯広市出身。桂文枝(桂三枝)一門で、上方落語協会とよしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属する実力派の落語家です。

 桂三枝師匠のもとで修業し、大阪府や島根県で活躍してきましたが、2015年から、奥さんの実家がある清田区に居を構え、北海道を拠点に活動しています。

 コロナ禍のために、落語会などが激減するなど苦労が多いようですが、今年10月からはコロナ感染が下火になったことにより、少しずつ落語会の開催が増えてきたそうです。

 桂三段さんは、落語会に臨む際は必ず事前にPCR検査を受けて陰性を確認しているそうです。コロナ禍の中ですが、たまには桂三段さんを呼んで、楽しいひとときを過ごすのもいいかもしれませんよ。

 桂三段さんはブログツイッターで、落語会と身辺のことなどを発信しています。

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