清田区の厚別川(あしりべつ川)に4月17日(日)、今年も約80匹の鯉のぼりが掲揚されました。場所は、国道36号線と旧道(旧国道36号線)の間の厚別川です。厚別川に鯉のぼりがたなびくと、清田に春がやって来たなぁという気持ちになります。
こいのぼりを上げたのは、NPO法人「あしりべつ川の会」の皆さん。2003年から毎年、地域の子供たちの健やかな成長と地域の発展を願って掲揚し、今年で20回目となります。
20回ともなると、こいのぼり掲揚の作業も手慣れたもので、雪解け水で増量した厚別川もなんのその、川の中にも入って、両岸を結んだ長さ60mのワイヤロープ3本に、次々と鯉のぼりを取り付けました。
4月24日(日)には、清田幼稚園と清田保育園の幼児が絵を描いた鯉のぼり2匹も、追加で掲揚することになっています。
鯉のぼりは5月7日(土)の朝まで、厚別川の上を泳ぎ続ける予定です。
NPO法人あしりべつ川の会は、清田区の真ん中を流れる厚別川を活かしたまちづくりを進める団体です。
鯉のぼりの風習は、江戸時代中期、武家の家で男児の成長を願って「のぼり」を上げたのが始まりだそうです。それを見た商人や庶民は、武家に対抗して「鯉のぼり」を上げるようになったといいます。

ロープにこいのぼりを取り付ける作業
昭和30年代頃までは、5月5日の「こどもの日」(端午の節句)が近づくと、各家で軒先などに「鯉のぼり」を上げたものですが、近年は、そうした風習もめっきり少なくなった感じです。
春の空に泳ぐ鯉のぼりを見ると、「屋根より高い 鯉のぼり」で始まる童謡「こいのぼり」(昭和6年=1931年発表)を思い出します。懐かしい風景がよみがえります。

NPO法人あしりべつ川の会の皆さん
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