里塚・美しが丘地区センター(札幌市清田区里塚2条5丁目)の指定管理者であるNPO法人ワーカーズコープ北海道事業本部(札幌)は5月14日(土)、地域の中で人と人のつながりをつくる「まちづくり講座」を里塚・美しが丘地区センターで開催しました。

「篠路まちづくりテラス和氣藍々」の石本さん

 講師は、札幌市北区篠路でコミュニティ・カフェ「篠路まちづくりテラス和氣藍々(わきあいあい)」を地域の人たちと立ち上げ、運営している石本依子さん。

 石本さんもワーカーズコープ職員(組合員)で、札幌市篠路コミュニティーセンター(コミセン)館長などを務めていました。

まちづくり講座

 石本さんによると、コミセンで毎月、地域サロンを開催している中で、「みんなが気軽に集まれる場所が欲しい」「ごはんが食べられるお店が欲しい」「歴史を伝える拠点が必要」という声が地域に多くあることが分かったそうです。

 これがきっかけとなって2017年5月に「篠路まちづくりテラス和氣藍々」は誕生しました。

 「和氣藍々」は、うどん店カフェです。地元篠路の製麺会社の麺を使った手作りうどんやケーキ、コーヒーなどを提供し、地域の人たちが気軽に集える場になっているそうです。

 手作り作家によるワークショップ、アナログゲームの会、本好きの仲間による読書会など、「ここでこんなことをやってみたい」という地域の人たちの企画で実現した店の取り組みも多いそうです。

 「篠路まちづくりテラス和氣藍々」は、地域のつながりを再生するまちづくりの拠点になっているようです。地域の中で実践している素晴らしい取り組みを石本さんは紹介してくれました。

ロの字になって意見交換

 「和氣藍々」で働く人は、「協同労働」という働き方をしています。協同労働というのは、働く人が出資し、経営・運営方針を自ら決め、そして仕事に従事するという新しい働き方のようです。

 これは、すでに里塚・美しが丘地区センターの職員を含めNPO法人ワーカーズコープで取り入れている働き方ですが、労働者協同組合法が2020年12月に全会一致で成立しました。2022年10月施行され、この働き方が正式に公認されます。

 先進的に取り組んできたワーカーズコープの働き方が、地域のまちづくりの場で広まっていき、「和氣藍々」のような「みんなの居場所」が広まることが期待されます。

 5月14日の「まちづくり講座」には、地域の人やワーカーズコープの職員ら10数名が参加しました。石本さんが「和氣藍々」の取り組みを紹介した後、参加者で意見交換を行いました。

 里塚・美しが丘地区センターでの「まちづくり講座」は、この後、次の第2弾、第3弾を予定しています。参加料は1回500円。開催日前日までにワーカーズコープ北海道事業本部(TEL 011-280-5225)へ申し込む。

▼5月28日(土)10時~12時 「地域のつながり!やってます」三世代サロンつなが~る代表・村上さん
▼6月4日(土)10時~12時 「食と農から考えるまちづくり」長沼メノビレッジ・荒谷さん

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