札幌中心部の創成川公園の遊歩道をライラックの花を見ながら散策してきました(2022年5月21日)。交通量の多い創成川通り沿いの公園なので、今までちょっと敬遠していましたが、思っていた以上に素晴らしい都心の公園でした。
この日は最初、大通公園を1丁目から13丁目までライラックを見ながら散策しました。ちょうどライラックまつりが開催中で、多くの人で賑わっていました。
大通1丁目まで戻り、次に創成川公園を歩きました。きれいな遊歩道に沿っていろいろな種類のライラックが見事に花開いて出迎えてくれます。公園のすぐそばを創成川通りの車が走っていますが、不思議とあまり気になりません。
ここは大通公園以上のライラックの見どころスポットなのかもしれません。

カモもいました
以前の創成川沿いは、車がビュンビュン走り、あまり潤いを感じさせない殺風景な印象があったものです。それが関係者の努力で、見事な都心のオアシスに変身していたというわけです。
創成川公園が完成したのは2011年(平成23年)。南4条~北1条(東西1丁目)の区間の公園で、全長は820m。創成川の両側はハルニレやキタコブシ、エゾヤマザクラ、チシマザクラ、イタヤカエデ、ヤマモミジなどの樹木が植えられ、遊歩道沿いには30種類200本のライラックが植えられています。
そのライラックが見ごろとなり、リラの香り漂う素晴らしい遊歩道がこの時期に現出しています。

スズラン
歩いていると、ドイツスズランの花も咲いていました。
札幌市の木はライラック、札幌市の花はスズラン。その両方が5月、創成川公園で見られます。
創成川は幌平橋上流の豊平川から取水し、札幌の街をほぼまっすぐ北流し、石狩市との境界付近で伏籠川に合流します。上流はすすきの地区付近まで鴨々川と呼ばれているようです。

大友亀太郎像
もともとは、江戸末期、幕府から派遣された大友亀太郎が札幌村(今の札幌市東区の一部)開墾のために開削した大友堀が前身だそうです。
1869年(明治2年)、島義勇判官が大友掘を東西の起点として札幌のまちづくりを開始したとされ、創成川公園の付近は札幌発祥の地でもあります。

安田侃の彫刻「生誕」
そんな歴史を感じさせるモニュメントなども、公園内に設置されています。
また、安田侃の作品など彫刻も何点か設置されており、創成川公園はアートを含めいろんなものを楽しみながら散策できる都心の公園です。
[広告]