きよたまちづくり区民会議(平目伸二会長)は6月6日、イオン札幌平岡店を運営するイオン北海道株式会社に、飲食機能のあるホールの開設やイオンの森の開放などを求める要望書を提出しました。

 きよたまちづくり区民会議については、こちらの清田区役所ホームページをご覧ください。

 要望書の全文は以下の通りです。

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令和4年6月6日

イオン北海道株式会社 代表取締役社長 青栁 英樹様

きよたまちづくり区民会議  議長 平目伸二

イオンモール札幌平岡のまちづくりへの取組について(要望書)

 日ごろから清田区のまちづくりにご理解、ご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。

 当会議は、平成20年の設立以来、行政や地域団体等との協働により、清田ならではのまちづくりの推進を目的に活動しており、中でも、平成28年に策定された第2次札幌市都市計画マスタープランに示されている地域交流拠点「清田」、特に清田区役所周辺については、区内の中心核を担う場所となるよう、かねてから「きよたマルシェ」等のソフト事業を区とともに実施し、地域のにぎわいづくりに努めてまいりました。

 しかしながら、商業施設や公共施設など、いわゆるハード面の機能集積にはいまだ大きな課題があることから、本年4月21日、区民センターの早期移転等を求める要望書を当会議から札幌市長に提出し、その実現を地域の総意としてお願いしたところです。

 一方、御社におかれましては、イオンモール札幌平岡に機能拡充のご計画をお持ちであり、令和2年8月の当会議において、その計画に合わせたまちづくりへの関わり方をご説明いただいており、昨年度は御社主催のワークショップにおいて、地域の多様な意見をお聞きいただき、現在は今後の機能拡充に向けたご検討を進められているものと認識しております。

 当会議としても、令和3年2月に札幌市が公表した「地域交流拠点清田の拠点機能向上に向けた官民連携によるまちづくりの基本的な考え方(以下、「官民連携による考え方」と表記)」に示されているように、イオンモール札幌平岡と区役所周辺が連携してまちづくりに取り組むことは、区役所周辺のにぎわい・交流の創出や民間開発の誘発などにつながるものと期待しております。

 つきましては、このような経緯を踏まえ、イオンモール札幌平岡の機能拡充の計画に対して、下記のとおり地域の要望をお伝えいたしたく、特段のご配慮を賜りますよう、心からお願い申し上げます。 

1 イオンホールの整備について

 清田区内には、各種会合や懇親会等が開催できるホテル等の宴会場(450名以上収容可で500㎡以上の規模)がありません。これまで、飲食を伴う地域行事などについては、やむを得ず他区のホテルを借りるなど、対応に苦慮しております。しかしながら、このような地域行事などに活用できる広場や飲食可能なホールを整備していただければ、地域コミュニティ活性化の面からも非常に有意義であると考えます。 

2 アクセスの向上について

 「官民連携による考え方」に示されているように、清田・平岡間で相互に人の流れが生み出され、両地区のまちづくりが促進されることで恒常的なにぎわいや交流の創出が図られるよう、取り組んでいただきたい。例えば、御社の無料送迎バスルートの見直しや他事業者との送迎バスの統合による共同運行など、両地区間の移動手段を充実し利便性を向上していただければ、市民生活の向上に大いに結びついていくものと考えます。 

3 イオンの森の開放について

 イオンモール札幌平岡の敷地にある約17㏊の樹林地については、貴重な動植物の生息地と認識しており、専門家等の意見をもとに生態系や生物多様性に配慮しながら環境保全に努めていただきたい。一方で、緑地を活用した散策路や広場の整備など、子どもから高齢者までが自然を体感しながら心身を育み、健康づくりに利用できる多機能空間として市民に開放していただければ、自然との共生によるにぎわいのあるまちづくりに結びつくものと考えます。

 以上の要望は、「官民連携による考え方」に係るパブリックコメント、「きよた暮らしラボ」に係るアンケートやワークショップ、さらには「アットホームストア化プロジェクト」等においても、区民の中から挙がってきているものでありますが、今後御社が機能拡充の計画等を立てていくにあたりましては、改めて私達の意見もお聴き取りのうえ、その意向を尊重していただきたく、切にお願い申し上げるものです。

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