札幌国際大学(札幌市清田区清田4条1丁目)は8月24日(水)、冬季パラリンピック金メダリストの狩野亮さんを講師に迎え、同大学付属認定こども園の園児と同大学の学生たちに出前授業「パラリンピアンと一緒に遊ぼう、一緒に語ろう」を行いました。
同大学と清田区の共催で開催した出前授業で、パラスポーツへの理解を広めることが目的です。
狩野さんは、2010年バンクーバー、2014年ソチ、2018年平昌、2022年北京の各パラリンピック大会に出場。バンクーバー大会で男子スーパー大回転金メダル、ソチ大会で男子滑降と男子スーパー大回転で金メダルを獲得しました。
狩野さんは、小学3年生の時、交通事故で脊髄を損傷し車いすを使用する生活になったそうです。それでも切磋琢磨し、パラリンピックで金メダルを3つも獲得する選手になりました。今年7月に日本代表を引退しました。
出前授業は、午前の部がこども園の園児を対象に実施し、午後の部は同大学の学生たちを相手に実施しました。
午前の部では、狩野さんは競技用チェアスキーや車いすを紹介し、園児たちと一緒に腕立て伏せやダンベルの持ち上げ等いくつかのトレーニングを一緒に行いました。
園児たちは車いすバスケット用の車いすで、車いす体験もしました。狩野さんの金メダルにも触らせてもらい、その重さなどを体感しました。
明るく親しみやすく話す狩野さんに、園児たちは「家に入るときはどうするの?」など次々と質問。一つ一つに狩野さんは丁寧に答えていました。パラリンピアンと接し、園児たちにとって、貴重な体験だったことでしょう。
午後からは学生30人を相手に狩野さんは、パラスポーツを通した体験と思いを語りかけました。多様性を認め合う共生社会の実現に向けて、学生たちにも貴重な時間だったようです。
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