新篠津村の「しのつ湖」(新篠津村第45線北2番地)は石狩川のかつての蛇行部だった三日月湖(河跡湖)です。湖畔に遊歩道(サイクリングロード)があり、ゆったりとした景色を楽しみながら歩いてきました(2022年9月4日)。

しのつ湖と湖畔の散歩道
しのつ湖は札幌から車で1時間余り。湖畔に入浴と宿泊、レストランのある道の駅があり、そこの駐車場に車を停めました。公園にはキャンプ場があり、大勢の家族連れで賑わっていました。
しのつ湖は大きくカーブしながら、はるか遠くまで続いています。周囲4㎞、31万㎡の大きさがあるといいます。湖畔にきれいに整備された遊歩道がついており、そこを歩いてみました。
しのつ湖の周辺は、のんびりした田園風景が広がっています。湖畔を歩いていると、とても時間がゆっくりと流れている感じがします。
時折、散歩やサイクリングをする人と出会いました。釣りを楽しむ人もいます。ウグイやフナ、コイなどが釣れるそうです。もっとも、ここは凍結する冬場、ワカサギ釣りの人気スポットになるそうです。

しのつ湖の周囲には、黄金色に染まる田んぼ
かなり遠くまで歩いてきたら、やがて道は途絶え、目の前は黄金色に染まった田んぼが広がっていました。遊歩道は周回できず、道の駅側の湖畔だけにあるようです。
歩いてきた道を戻り、石狩川近くの端までふたたび歩きました。さらに石狩川の堤防を越えたら、そこは河川敷に広がる「ニューしのつゴルフ場」でした。暑い日だったので、歩いていてちょっとへばりました。

ナナカマド

赤とんぼ
歩いていると、ナナカマドの実が赤く色づいていたり、赤とんぼを見つけたりして、秋の訪れを感じました。しのつ湖畔ではミゾカクシやエゾミソハギの花が咲いていました。

ミゾカクシ

エゾミソハギ

展望台
しのつ公園には、このほか、地元農家の新鮮野菜を販売する産直市場や展望台や、子供の遊具などもあり、にぎわっていました。

展望台から見たしのつ公園としのつ湖
しのつ湖は、昭和9年(1934年)からの石狩川の蛇行部をまっすぐにする工事で生まれた湖で、当初は「袋達布沼」(ふくろたっぷぬま)と呼ばれていたそうです。
この湖の景観を生かして昭和37年(1962年)、周辺を「しのつ公園」として整備し、このとき「しのつ湖」となりました。その後、B&G海洋センターが建設され、さらにキャンプ場や道の駅などが整備され、今日に至っているようです。
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