山田一八清田区長は3月31日(金)で、区長を退任します。2年間、コロナ禍の中にある地域を少しでも元気にしようと奮闘されました。お疲れさまでした。

山田一八清田区長

 山田区長が清田区長に就任したのは2021年4月ですが、その前の1年間、清田区市民部長を務めたので、3年間に及ぶ清田区勤務でした。

 山田区長が清田区市民部長に着任した2020年4月は、コロナ禍の猛威が始まったばかりの頃で、学校の一斉休校などがあり、地域が騒然としていたときでした。

 「清田区役所に着任したら、地域のイベントやお祭りなどは軒並み中止で、地域の人たちとの話し合いの場もなくなっていました。せっかく地域の最前線で仕事ができると思っていたので、とても残念でした」

 2021年4月に清田区長に昇任してからも状況は変わりませんでした。山田区長は、地域の人たちと話をするのが何より楽しみにしていただけに、コロナ禍と重なった3年間は残念だったことでしょう。

3年ぶりに開催された清田区歩こう会で、区民と歩く山田区長=2022年7月29日

 「それでも3年目の2022年は、区民まつりや北野ふれあい夏まつりなどが復活し、地域の活動も少しずつ開催されるようになりました。まちづくりにかける清田区の人たちの粘り強さには感心しました」

 山田区長は十数年前、すすきの地区の豊水まちづくりセンターの所長を務めたことがあります。場所柄、仕事を終わった後、地域の人たちとお酒を飲みかわし、カラオケを歌い、まちづくりを語ったそうです。おそらく清田区でも、そうした区民との触れ合いもしたかったのだろうと推察いたします。

地元企業から贈られた新しいバックネットを記念した野球の始球式でバッターに立つ山田区長=2022年8月27日、清田公園サブグラウンド

 コロナ禍で地域の活動が限られてしまった中でも、山田区長は地域の人たちと触れ合う機会があると、よく顔を出し、地域を励ましてくれました。

 山田区長は3月末で市役所をいったん定年退職になりますが、4月1日に再任用され、白石区役所保健福祉部長に就任します。

 後任の清田区長は、札幌市総務局市長室長の知野学氏が4月1日就任します。

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