清田区スポーツ講演会が11月26日(日)、清田区民センター(札幌市清田区清田1条2丁目)で開催されました。

 清田区内のスポーツ団体で構成する清田区スポーツネットと清田区の主催。会場には50人あまりの聴衆が集まりました。

 講師は、元アイスホッケー女子日本代表キャプテンの大澤ちほさん。苫小牧市出身の大澤さんは、元日本代表選手の父の影響で6歳の時からアイスホッケーを始め、2014年ソチ、2018年平昌、2022年北京と冬季五輪3大会連続で「スマイルジャパン」のキャプテンとして代表チームをけん引しました。

 平昌五輪後の2018年からは3シーズンにわたってスウェーデンリーグでプレーするなど世界の舞台で活躍してきました。スポーツ講演会では、スウェーデンでの生活の様子なども紹介してくれました。

 2022年8月に現役選手を引退。現在は「海外では冬のスポーツの花形競技であるアイスホッケーが日本でもメジャーになってほしい」との思いから、アイスホッケー教室の開催や講演会、イベント出演、試合中継の解説などアイスホッケーの普及活動に専念しているそうです。

 スポーツ講演会では、アイスホッケー競技の魅力に加えて、長年、日本代表キャプテンを務めてきた経験から「世界で勝つためのチームづくり」と題して、1時間ほど世界で戦うチームづくりの極意を話してくれました。

 世界レベルになると、技術や体力だけでなく、いかに選手個々とチーム全体のモチベーションを高めるかが大事なようで、大澤さんは「全員に一つずつ役割を与える」「1対1の会話の時間つくる」「バディ制度を採り入れる」などの方法で、責任感やチームファーストの意識の醸成、絆の強化などを作っていったといいます。

 経験に裏打ちされた大澤さんの話は、具体的でとても分かりやすく、会場に来た人は、競技は違ってもヒントになることが数多くあったのではないでしょうか。また、アイスホッケーに親しみを感じた人も多かったと思います。

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