令和6年(2024年)の清田区新年交礼会が1月9日(火)、JR新札幌駅前のホテルエミシア札幌(厚別区厚別中央2条5丁目)で開催されました。清田区内の町内会、企業、団体、学校などの関係者約220人が参加。新年のあいさつを交わし、親睦を深めました。

清田区新年交礼会=2024年1月9日、ホテルエミシア札幌 主催は清田区町内会連合会連絡協議会(清田区町連協)。コロナで3年間開催できなかったので4年ぶりの開催でした。来賓として秋元札幌市長、天野副市長、地元選出の国会議員、道議、市議が出席、勢ぞろいしました。

 交流会は国家斉唱で始まりました。

挨拶する鈴木清田区町連協会長

 続いて主催者を代表して鈴木亨清田区町連協会長(清田中央地区町内会連合会会長)が挨拶に先立ち、能登半島地震で亡くなった方々へ「ご冥福をお祈り申し上げます」と述べ、改めて災害への備えを呼びかけました。

 そして、鈴木会長は、清田区には実現すべき「3つの大きな課題」(地域交流拠点清田の形成、地下鉄清田延伸、清田警察署の設置)があると、次の通り力説しました。

 「清田区が誕生して26年がたちました。この間、清田区および清田区町内会連合会連絡協議会が取り組んできた3つの課題についてお話しします。

 一つ目は、地域交流拠点清田の課題です。札幌市が平成28年に策定した『都市マスタープラン』では、『地域交流拠点』として4つの地域『新さっぽろ、真駒内、篠路、清田』を『先行的に取り組む拠点』としましたが、清田区では8年が経過した今も、思うような進展が見えてこず、非常に残念であります。マスタープランの計画通り『地域交流拠点』の取り組みが実施されれば、現在進められている新区民センターの移転と合わせて、清田区が希望を持てるまちになると思います。

 2つ目は、長年にわたり要望を続けている地下鉄延伸についてです。ご存じの通り、清田区にはJRも地下鉄もありません。清田区民の公共交通手段はバスのみですが、昨年12月のダイヤ改定により、市内中心部に乗り入れるバスがほぼなくなり、福住止まりとなりました。公共交通手段において、清田区民は選択の余地がなく、料金負担が増えたことから、同様な改定がさらに起こるのではないかと、大きな不安を抱え、清田区の交通環境への不満が増しています。このような状況からも地下鉄延伸を望む声が強まっています。

 市長は『今後の札幌ドーム周辺における土地利用の状況や将来的な需要推計等を踏まえたうえで、地下鉄清田方面延伸について総合的に検証する』と発言されており、われわれ清田区民は大いにこれを評価、期待しているところであります。

 地下鉄東豊線の清田延伸実現は、清田区民の悲願であります。札幌市はじめ本日、参加の皆様方のお力も必要不可欠でありますので、今後も早期実現に向けた取り組みへのご協力について切にお願い申し上げます。

 3つ目は、清田警察署の設置です。地域住民や団体が・企業が一丸となって地域を守る活動に取り組んでいますが、われわれ地域の努力にも限界があります。地域住民の安心・安全な生活を確保するため、清田警察署の設置および北野地区と清田中央地区への新たな交番設置が不可欠です。一日でも早く設置されるよう北海道庁と北海道警へ、札幌市・清田区の強い働きかけをお願いいたします」

 鈴木会長は「この3つの課題を実現することにより、清田区は住みよい地域へと大きく変わり、若い人が魅力を感じる町・活気ある町になると思います。そのような町になるよう、皆様とともに作っていきたい」と呼びかけました。

秋元市長

 続いて登壇した秋元市長は来賓あいさつで「昨年は次の4~5年のアクションプラン計画を作成し、この中に清田区民センターの移転整備を盛り込みました。今後も、清田区の交通対策を含めて取り組んでいきます」と述べるにとどまりました。

来賓の各議員ら 「交通対策を含めて取り組んでいく」というところに、かすかに「地下鉄延伸」の課題をにおわせた感じがしましたが、鈴木会長の熱のこもった発言があった直後だけに、ちょっと残念な感じでした。

 続いて、各議員ら来賓が壇上に上がり紹介されました。

清田中学校吹奏楽部

 次に、アトラクションとして清田中学校吹奏楽部が「365歩のマーチ」「上を向いて歩こう」など3曲を演奏しました。新年にふさわしい元気いっぱいの演奏でした。

知野清田区長の音頭で祝杯

 清田中吹奏楽部は昨年、北海道吹奏楽コンクールで金賞を受賞し、北海道代表として東日本吹奏楽大会に出場。銀賞を受賞する活躍を見せました。

 そして、知野学清田区長の音頭で乾杯して立食形式の祝宴に入りました。

最後は三本締めで

 最後は、清田区女性部連絡協議会の三上美由紀会長の音頭による三本締めでお開きになりました。

 新年にふさわしい華やいだ雰囲気の新年交礼会でした。

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