清田警察署設置促進期成会(平目伸二会長)は昨年12月18日、清田区に警察署の早期設置を求める要望書を北海道庁と北海道警察本部に提出しました。

浜坂副知事(中央)に要望書を提出する清田警察署設置促進期成会

 札幌市内10区の中で、清田区だけ警察署がありません。清田区は豊平警察署の管轄になっています。

 そこで、清田区内の各町内会連合会はじめ各種団体、清田区長が構成員となって2001年(平成13年)に清田警察署設置促進期成会を結成。以来、継続的に警察署の設置を道庁と道警に要望しています。今回の要望は17回目となります。

 要望書の全文は以下の通りです。

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要望事項
1 清田警察署の早期設置
周辺環境の著しい変化に伴う影響や区内の人口割合等の地域特性を斟酌願いたい。

2 北野地区・清田中央地区への交番の設置
区内における地理的状況を勘案した適正な交番配置にご配慮願いたい。

 日頃より、清田区民の安全安心な暮らしを守るため、並々ならぬご尽力、ご高配を賜り、心より御礼申し上げます。

「清田警察署設置促進期成会」は平成13年4月、地元に警察署が必要との声を受け、多くの清田区民の賛同を得て発足し、これまで北海道知事をはじめ各関係方面に清田警察署設置等の要望書を提出してまいりました。

 ここ清田区では、近年、社会基盤の整備が進み、幹線道路沿いや隣接市に次々と大型商業施設が建ち並ぶなど、地域を取り巻く暮らしの利便性が高まる一方、人や車の往来が著しく増え、交通渋滞が頻繁に発生するようになりました。

 このような中、2023年3月には、北広島市にエスコンフィールド北海道を中心とした北海道ボールパークFビレッジが開業したほか、直近では、北海道医療大学が同エリア内に新キャンパスを設置する計画を発表しました。さらに、千歳市では、次世代半導体の量産化を目指すラピダス株式会社が大規模工場の建設に着手するなど、空港に近く札幌市の東の玄関口ともいわれる清田区を取り巻く環境は、今後大きく変化し、人や車の往来がこれまで以上に増加することが見込まれ、交通事故増加への懸念も高まっております。

 また、清田区は、高齢化率がこの10年間で急速に上昇し、現在では3割を超える一方、14歳以下の子どもの割合が全区の中で最も多いという特徴があります。交通量の増加に加え、年々巧妙になる特殊詐欺や不審者による日常的な声掛け事案の発生といった治安の悪化により、平穏に暮らす高齢者や幼い子供たちが重大な事件、事故に巻き込まれる危険性が高いことを私たちは危惧せざるを得ません。

 こうした地域特性を踏まえ、地域の安全安心を持続可能なものにしていくためには、警察署の管轄区域と行政区域を一致させ、清田区にも防犯や交通安全の拠点となる警察署を設置していただくことが何より重要です。

 さらに、暮らしの安全を守る交番は、地域住民にとって最も身近な安心の拠り所ですが、北野、清田中央の両地区は、最寄りの交番から遠く離れている状況にあり、住宅街や通学路の交通量も増える中、事件、事故に迅速に対応していただくためにも、両地区への新たな交番の設置等による、地理的状況を勘案した適正な交番配置が必要です。

 清田区ではこれまでも、住民組織や各種団体、企業等が、清田区に警察署が設置されることを願い、一丸となって自ら地域を守る活動に務めて参りました。取り組みを重ねるほど、この思いは一層強くなるばかりです。

 つきましては、清田区民の切なる思いをお汲み取りいただき、上記要望事項の実現に向け、特段のご配慮をいただきますようお願い申し上げます。

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