「清田演劇のつどい」が1月21日(日)、清田区民センター(札幌市清田区清田1条2丁目)で開催され、札幌の劇団「札幌座」がチェコの民話原作の「ツいてるんでない?~幸運と知恵~」を演じました。

清田演劇のつどい。札幌座の公演=2024年1月21日、清田区民センター
清田演劇のつどいは、身近な地元で本格的な舞台芸術を鑑賞しようと、清田区民でつくる実行委員会が開催しました。

軽妙でユーモアあふれる舞台
第1回公演は2005年9月で、以来、北海道演劇財団の附属劇団TPS(2012年に札幌座と名称変更)と提携した公演を清田区民センターで続け、今回で14回目となりました。
2017年は清田区20周年を記念する「清き田に咲くナンミョーほうれん草」を上演しました。
2020年からはコロナで公演が出来ませんでした。今回は2019年以来の足かけ5年ぶりの開催となりました。

時には客席も一緒に劇を盛り上げました
劇の原作は、チェコのグリムと言われるエンベルが集めた昔話。のっけから、清田のほうれんそう畑など地元ネタを繰り出し、清田区民の観客をひきつけます。
そして、「知恵」と書いた帽子を頭にかぶった農夫が、いろいろ知恵を巡らして庭師になり、その庭を気に入った王様が王女を連れて散歩します。

演劇終了後のトークショー
ところが、王女は一言もしゃべれない病気でした。困った王様は「娘をしゃべらすことができた者を夫にする。国も譲る」というお触れを出し、さあ、それから庭師は何とかしゃべらせようと、「幸運」と「知恵」が交錯する、とんちのようなひらめきを競う展開となりました。

開演に先立ち知野清田区長が挨拶
ユーモアあふれる軽妙なやり取りと動きに、会場を埋めた観客は引き込まれました。キャストは6人だけ、舞台装置も簡易なものでしたが、十分に堪能できた作品に、観客たちも満足そうでした。

会場受付では能登半島地震の義援金が集められました
1時間ほどの演劇の後、舞台で脚本・演出の斎藤歩さんとキャスト6人がトークショーを行い、今回の舞台の感想などを述べ、観客と交流しました。斎藤さんは「清田区30周年でまた、何かやりましょう」と語っていました。
会場は、子どもの姿も多く見られ、アットホームな感じで、とてもいい雰囲気に包まれていました。清田演劇の集い実行委員会の皆さんの頑張りと、多くの区内の企業および区内の各町内会連合会と清田区の応援で実現した演劇の集いでした。
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