国営滝野すずらん丘陵公園(札幌市南区滝野)の「滝野の森ゾーン」東エリアを散策してきました(2024年9月1日)。過ぎゆく夏の余韻と秋の気配を感じながらの散策でした。
広大な滝野すずらん丘陵公園は、中心ゾーン、渓流ゾーン、滝野の森ゾーンなどからなり、滝野の森ゾーンはさらに西エリアと東エリアからなっています。
1日ではとてもすべて回れないので、ゾーンごとに散策するのがお薦めです。
今回散策した「滝野の森ゾーン」東エリアは、車で「滝野の森口」から入り、南駐車場で車を停めました。
入園料は大人450円、65歳以上210円、15歳未満無料。駐車料金は450円(1日)。領収書を各駐車場で提示すると、他の駐車場も利用でき再入園できます。
駐車場からすぐの所に「森の交流館」があります。ここで東エリアの地図や見どころなどの情報をゲットして、森の中へ入りました。
東エリアは、遊歩道がほとんど森の中の道です。まだ、緑濃い森でしたが、カエデの木が一部、紅葉が始まっていました。
森の中の道端には、この時期でもエゾゴマナ、ヤマハハコ、キツリフネ、ヒヨドリバナといった野の花が可憐に咲いていました。
自生している野の花は、どれも控えめに咲いています。そして「僕たちを見に来てくれてありがとう」と言っているかのように可愛く咲いています。
しばらく歩くと、「森見の塔」に着きました。高い塔なので、階段を昇るのは大変そうだなと思ったら、なんと塔の中にエレベーターが付いていました。これには驚きました。大自然の中なのにバリアフリー設計になっているのです。
エレベーターで塔のてっぺんに上がると、そこからは周囲の森が一望に見渡せて、雄大で素晴らしい景観でした。「森見の塔」1階は、キノコの形をした椅子を配した休憩所になっており、トイレもありました。
「森見の塔」を出て、木の階段の道を下りていくと、「森の教室」という建物があり、内部は小学校の教室のようになっていました。ここで何か自然学習でもするのでしょうか。休憩所としても使えそうで、親子がお弁当を食べていました。
「森の学校」の前は水辺になっており、子供たちが川の生き物や、虫取り網でオニヤンマを追いかけていました。
ここからは小川沿いの湿地に架かる木道をしばらく歩きました。
過ぎ行く夏と秋の気配が交錯する、この時期の滝野の森。札幌市内で、これだけの自然を気軽に体感できるのは、素晴らしいことだと思います。
手入れも行き届いていて、設置者の北海道開発局と、運営するSPAC滝野管理センターのスタッフの皆さんに感謝です。
森の中を歩いていて、道の脇にウドやツルリンドウ、ヤマシャクヤクなどの実も見つけました。季節の移り変わりの速さを感じます。
やがて、「森の交流館」が見えてきました。見上げるようなかなり上にありますが、ここも「ツリーハウス」と称する建物内のエレベーターでスイスイ上がり、難なく「森の交流館」に戻ってきました。
すばらしい森の散策が楽しめるエリアです。もっと多くの方が利用したらいいのに、もったいないと思いました。
[広告]