アフガニスタンで人道支援に尽力し凶弾に倒れた医師、中村哲さんのドキュメンタリー映画「医師中村哲の仕事・働くということ」の上映会が3月8日(土)、里塚・美しが丘地区センターで開催されました。

中村哲医師

 中村哲さんは福岡県出身。1984年からパキスタン、アフガニスタンで医療支援を始め、2019年12月に凶弾に倒れるまで35年間、病気や戦乱、干ばつに苦しむ人たちのために活動しました。

 特に、栄養失調や感染症で命を落とす子供たちが多いことから、医師でありながら用水路の建設に取り組み、干ばつで荒れ果てた土地を恵み豊かな大地にして多くの人の命を守りました。

里塚・美しが丘地区センターで行われた映画上映会

 こうした中村医師の活動に共鳴した日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)が、長年にわたり中村医師の活動を記録してきた日本電波ニュースに映画製作を依頼、完成させました。

 その映画が、里塚・美しが丘地区センターで上映された「医師中村哲の仕事・働くということ」です。

 映画は、中村医師の軌跡を追った作品で、2022年から全国各地で上映会が行われ、感動の渦を呼びおこしています。

上映後、感想を述べる参加者

 ワーカーズコープは、里塚・美しが丘地区センターの指定管理者でもあり、この映画の上映会は昨年に続いて2回目。今回も30数名の地域の方が来場、スクリーンの中村医師の活動に見入りました。

 映画の中で紹介された中村医師の言葉が心を打ちます。

「己が何のために生きているかと問うことは徒労である。人は人のために働いて支え合い、人のために死ぬ。そこに生じる喜怒哀楽に翻弄されながらも、結局はそれ以上でもそれ以下でもない」

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