札幌国際大学(札幌市清田区清田4条1丁目)は5月23日(金)、元北海道コンサドーレ札幌のGM(ゼネラルマネージャー)三上大勝氏を招き、「コンサドーレのアジア戦略」をテーマに学生たちに特別講義を行いました。
これは同大学スポーツ人間学部スポーツビジネス学科の「スポーツビジネス論Ⅱ」の講義の中で行われたものです。進行役は、今年4月に着任した田子大地准教授(前北海道コンサドーレ札幌広報担当)。
北海道コンサドーレ札幌の元代表取締役GMの三上氏は、室蘭大谷高校出身。大学卒業後、NEC山形(現モンテディオ山形)でプロ選手をした後、1999年に株式会社北海道フットボールクラブ(現コンサドーレ)に入社。強化部長、GMなどチーム編成のトップを長年勤め、スポーツビジネスの現場で活躍してきました。
三上氏は、在任中に取り組んだコンサドーレの「アジア戦略」をテーマに、ベトナムやインドネシアなど東南アジア諸国の人気選手との契約やマーケティング戦略、背景などを具体的な事例を交えて解説しました。
三上氏は、単にコンサドーレのチーム力強化だけでなく、札幌市や北海道を東南アジア各国にPRする意識をもって取り組んでいたことを明かしました。
北海道コンサドーレ札幌というプロサッカーチームが、札幌・北海道という地域とともにあることを強く意識して運営されてきたことを示す事例です。
三上氏の印象的な発言がありました。「理想は、阪神タイガースのように、勝敗を超えて地域の人に愛され、元気を与えるような存在」、それがコンサドーレだというのです。
特別講義は、スポーツビジネス学科2年生の学生約60人が聴きました。この日の三上氏の講義は、札幌国際大学のスポーツビジネスを志す学生たちに大きな興味と感銘を与えたものと思われます。
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