薄紫の花をつけた桐の大木=清田区真栄、2025年6月14日

 札幌市清田区真栄の道道真駒内御料札幌線(厚別滝野公園道路)沿いに大きな桐(キリ)の木が1本あり、薄紫色の見事な花を咲かせています。車で通ると、この時期、満開の桐の花がひときわ目につきます。

桐の花

 桐の木があるのは、厚別(あしりべつ)川に架かる御料線の真栄橋近くの空き地。桐は北海道南部から鹿児島にかけて日本各地に分布していますが、札幌の平地では珍しいとのことです。

 桐材は防湿と防虫の効果があり、衣類を守るのに適しているとして、日本の木製家具の中で桐の箪笥(タンス)は優れた家具と言われています。

右の道路は道道真駒内御料札幌線

 昔、農家では女の子が生まれたら桐の木を植える習慣があったそうです。娘が成長して嫁ぐ際、娘と共に大きくなった桐の木を伐採してタンスにして持たせたといいます。

 真栄の桐の木も以前、地元の農家の人が植えたのでしょうか。

 桐はまた、高貴・神聖なイメージがあり、皇室の紋章や硬貨の絵柄にも使われています。

 そんな桐の大木が真栄の道路脇にあり、見事な花を咲かせています。

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