清田区スポーツ講演会が11月30日(日)、清田区民センター区民ホールで開催され、元スピードスケート選手の及川佑(おいかわ・ゆうや)さんが、「スケートを通じて学んだこと」という題で講演しました。

講演する及川佑さん
この講演会は、清田区のスポーツ振興を図る清田区スポーツネットと清田区の主催で、平成22年(2010年)から毎年、開催しています。この日は、約60人の市民やスポーツ指導者が参加、熱心に及川さんの話を聴きました。
及川さんは2006年トリノ冬季オリンピック、2010年バンクーバー冬季オリンピック、2014年ソチ冬季オリンピックにスピードスケート選手として出場しました。
2006年トリノ冬季五輪では、男子500mで4位に入る健闘を見せました。3位の選手とはわずか0.13秒差で、メダルに届きませんでした。

清田区スポーツ講演会
及川さんは十勝の池田町出身。3歳からスケートを始め、6歳から本格的に競技をスタートしたそうです。
公務員だった父がスケートを教えてくれたそうです。「とても厳しい指導とトレーニングでした。でも、それが後に世界で戦う基礎になったと思います」と話しました。
及川さんは、自らのスピードスケート選手としての数多くの経験を語り、とりわけ大会に臨む際には集中力を高めていくことの重要性を強調しました。
そして、よくスポーツをやる人は、好成績を出したときの精神状況として「ゾーンに入る」という言い方をしますが、及川さんも何度か「ゾーン」に入ったことを経験。トリノ五輪で4位に入った時も「ゾーンに入った」そうです。
及川さんは2023年3月、42歳で現役を引退しました。現在は所属する大和ハウスの社員として働きながら、講演活動やスケート教室の講師など新たなキャリアを築いています。
世界で活躍したスポーツ選手のお話は、聞く人に様々な気付きをもたらしてくれます。この日の聴衆の皆さんそれぞれに、いくつか心に残るものがあったことでしょう。
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