アンチエイジングと医療と介護を楽しく理解してもらおうと、「コムフェス2016」というイベントが8月21日(日)、里塚・美しが丘地区センター(清田区里塚2条5丁目1-1)で開催されました。

高齢者が颯爽とモデルを務めたファッションショー

高齢者が颯爽とモデルを務めたファッションショー

モデルをエスコートするのは、イベントの呼びかけ人で札幌里塚病院の松永先生(右)

モデルをエスコートするのは、イベントの呼びかけ人で札幌里塚病院の松永先生(右)

主催は、清田区内の病院や介護施設などで働く医師や薬剤師、介護関連職員、大学教授などでつくる「超高齢社会の地域活性化を学際的に推進する会」です。札幌里塚病院の内科科長の松永隆裕先生の呼びかけで集まり、今回、初めて開催しました。

ファッションショー出演の皆さん

ファッションショー出演の皆さん

 イベントは、清田中学校ウインドオーケストラ部のフレッシュな演奏で幕開け。医療と介護のイベントですが、音楽演奏や模擬店など楽しいお祭り要素を取り入れているのが、このイベントの特徴のようです。村上祥子さん(ヴァイオリン)と栗山奈津さん(ビオラ)のミニコンサートもありました。

清田中ウインドオーケストラ部

清田中ウインドオーケストラ部

 この日、大いに盛り上がったのが、地域の高齢者がモデルを務めたファッションショー。北翔大学芸術学科の学生が高齢者の服をデザインし、地域の70代、80代の高齢者8人がモデルとなりました。

パネルディスカッション

パネルディスカッション

 中には元モデルさんやミス日本に出場した経験のある素敵なおばあさんもいて、会場を大いに沸かせました。素敵な服を身にまとい、ステージ上でポーズをとって、みなさんとてもカッコ良かったですね。

腹腔鏡と縫合の体験をする子供

腹腔鏡と縫合の体験をする子供

 入院中にもかわらず、素敵なドレスを着て車いすでモデルを務めたおばあちゃんもいました。いくつになっても、おしゃれな気持ちをもっていることが健康にもいいようですね。

 講演会は、認知症の問題などをテーマに行いました。講師はときわ病院(札幌市南区)院長の宮澤仁朗先生と砂川市立病院認知症疾患医療センター長の内海久美子先生。

介護体験コーナー

介護体験コーナー

 内海先生は「80歳前の方は地域を支える側で頑張ってほしい。皆さんから感謝され、健康にもつながります。昔と比べて今の高齢者はずっと若いです」と高齢者にエールを送っていました。

日本医療大学の林美枝子教授による看取りコーナー

日本医療大学(清田区真栄)の林美枝子教授による看取りコーナー

 講演の後、市民も加わってパネルディスカッションが行われ、「時代に合ったまちづくり」をテーマに話し合いました。

 コムフェス2016は、里塚・美しが丘地区センターの指定管理者であるNPO法人ワーカーズコープの協力で、同地区センター全館を使用して行われました。

きよたスイーツのコーナーも

きよたスイーツのコーナーも

 出会い・看取りの相談コーナーや、内視鏡や手術を疑似体験する医療体験、介護体験なども行われました。

 また、スイーツのお店6店がお菓子を販売し、清田区の八百屋さん「上保木青果」(里塚1条1丁目11-15)が新鮮野菜を販売しました。玄関前の屋外では、焼きそばや焼き鳥、飲み物などを販売、楽しいお祭りの中で医療と介護のイベントが繰り広げられました。

 高齢化社会の到来で、医療と介護が地域の中でも重要なテーマになってきています。コムフェス2016は、その点を地域に問題提起したように思えます。関係者は、来年以降も開催する意向です。

新鮮野菜を販売した上保木青果

新鮮野菜を販売した上保木青果

お祭りに付きもの、焼き鳥、焼きそばの販売

お祭りに付きもの、焼き鳥、焼きそばの販売

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