突哨山「男山記念公園」のカタクリ群落=2025年4月24日

カタクリの大群落

 突哨山の遊歩道を散策した後、いったん下山してから、突哨山(とっしょうざん)南端にある「男山自然公園」(旭川市東山、標高220m、面積32万㎡)に行きました(2025年4月24日)。

カタクリの群落の中を行く遊歩道

 旭川の地酒「男山」で有名な男山株式会社が昔から管理する丘陵の自然公園です。毎年、カタクリの開花時期だけ開園します。今年は4月19日~4月30日まで。入園料は無料です。駐車場(200台)に車を停め、早速、園内へ。

 一歩、園内に入ると、丘陵の森全部で紅紫色のカタクリの花が咲き誇り、圧巻の景色が飛び込んできました。園内全体が「カタクリの原生花園」になっていて、北海道最大級の群落を形成しているとのことです。

「森の妖精」カタクリ

 園内は西ルート(500m)、東ルート(800m)、遅咲きルート(150m)があり、それぞれ遊歩道が付いています。

 西ルートと東ルートは周遊でき、遊歩道の周りは一面、カタクリの群落が途切れることなく続いています。まるでおとぎの国のような光景が広がっていて、圧巻です。

 ここは、突哨山の遊歩道「カタクリルート」と違って、森林内の下草などをきれいに刈ってカタクリが育ちやすく、群落を見えやすくしているようです。

 突哨山遊歩道は、登山の装備・服装をした人が多くいましたが、男山自然公園は、観光客っぽい人が多かったような気がします。

 カタクリを見るということだけなら、男山自然公園に行かれることをお薦めします。でも、両方を体験するのが最もお薦めです。

 以前、行ったことのある浦臼神社のカタクリ群落も素晴らしかったですが、この男山自然公園のカタクリは、それをはるかにしのぐ規模です。

 カタクリという名前は昔、球根からとったでんぷんで片栗粉が作られていたからです。カタクリは昔に比べ群落が少なくなり、天然記念物に指定している地域も多いそうです。

 春の一時期だけ咲くカタクリは「森の妖精」ともいわれ、とても可憐です。

紅紫のカタクリと青紫のエゾエンゴサク

 園内は、青紫色のエゾエンゴサクの花もたくさん咲いています。大体、紅紫色のカタクリと青のエゾエンゴサクは、いつも一緒に咲いています。北海道の春本番を告げる共演です。

珍しい白いエゾエンゴサク

 遊歩道近くに、珍しい白いエゾエンゴサクが咲いていました。白いエゾエンゴサクを見たのは初めてです。青いエゾエンゴサクの変種なのでしょう。

 男山自然公園には、ほかにミズバショウやフクジュソウ、キクザキイチゲなど春の野草の花たちも咲いていました。

男山自然公園入口

 訪れた4月24日の旭川の最高気温は20.6度。今年一番の暖かさで、カタクリもエゾエンゴサクも満開でした。

 公園入口に売店がありました。甘酒と日本酒を売っていました。

※→【札幌 公園緑地さんぽ】 旭川 突哨山(1)カタクリルートを歩く

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