自然林が残る吉田川公園=2025年5月15日

 吉田川公園(札幌市豊平区月寒東3条19丁目)は、豊平区東月寒と清田区北野の境となる吉田川が流れる公園です。新緑の吉田川公園を散策しました(2025年5月15日)。

吉田川。右は清田区北野の住宅街、左は吉田川公園

 吉田川は、北海道農業研究センター(豊平区羊ヶ丘)の敷地内を源とする川で、かつてこの地にあった旧吉田農場の中を流れていたことから吉田川という名が付いたといいます。

 川は吉田川公園の端を流れ、やがて暗渠になり厚別(あしりべつ)川に注ぎます。公園内では、吉田川で子供が水遊びできる場所もあります。

 この公園は面積5万6500㎡。吉田川の河岸段丘にあるコナラやミズナラの自然林がそのまま残され、吉田川の流れと相まって自然散策が楽しめる公園です。

 毎年9月頃に、自然観察会「吉田川公園自然さんぽ」が開催されるようです。

 歩いていて、とてもきれいに整備されているなと感じる公園です。住宅街にあるオアシスのような公園なのでしょう。近隣の人たちの格好の散歩ルートになっているようです。

パークゴルフ場

 公園内には、パークゴルフ場やテニスコート、芝生広場、多目的広場、子どもの遊具などもあります。

 パークゴルフ場(無料)は、大きな樹木があり、ちょっとした林間コースの趣があります。

 駐車場は17台分あります。

 公園を歩いていたら、かわしいエゾリスに出会いました。しばらく地面にとどまっていましたが、やがて近くの木にするすると登り、木の中に消えていきました。

遊歩道脇でひっそり咲いているセンボンヤリの花

 野の花はあまり見かけませんでしたが、遊歩道の脇に小さな白い花が咲いていました。調べたら、センボンヤリ(千本槍)というキク科の花でした。

 ところで、吉田川の吉田というのは人の名前で、かつて月寒東や大谷地などで農場や牧場を広く持っていた吉田善太郎のことです。

 吉田善太郎は、明治25年(1892年)頃、清田区清田の厚別川左岸(今のコカ・コーラボトリング裏)から取水し、大谷地方面に水田用水を供給した全長5㎞の「吉田用水」を開いた人物として有名です。

 なお吉田川は自然河川で、吉田用水は人工の水路で別物です。

吉田川公園マップ

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