「清田の街よ」という札幌市清田区を歌った地元ソングをご存知ですか。元道議・市議の大内良一さんが作詞し、障がい者支援施設「ハローENJOY札幌」(清田区真栄3条2丁目)総合施設長の橘文也さんが作曲した曲で、清田区のイメージにぴったりの爽やかな歌です。

「清田の街よ」を中学生らと共に歌う橘文也さん(左端)=2025年9月20日、真栄第三町内会ふれあい祭り

 このほど、この「清田の街よ」の歌をYOU TUBEの「ひろまある清田」チャンネルにアップしました。橘さんが歌い、清田の街の風景や人々の写真と共にお聴きになれます。ぜひ聴いてみてください。

 この歌は今年9月の真栄第三町内会のお祭りで、橘さんが真栄中学校の生徒たちと一緒に歌い、地域の人たちから「清田らしい素晴らしい歌」と注目されました。

 地元のお祭りで橘さんが、この歌を歌ったのは初めてのことでした。長い間、埋もれていた名曲です。

上のQRコードから、スマホで「清田の街よ」を聴くことができます

 橘さんによると、この歌は30年近く前、当時、真栄団地にお住まいだった大内良一さんから「詞を書いたので曲を付けてほしい」と依頼され、作曲したといいます。

 有明の里山や厚別川堤防の桜、平岡公園の梅などが歌われ、「蘇るあの季節(とき)あの日」「思い出くれた清田の街よ」というフレーズが心に残る印象的な歌です。

 詞に合わせて、メロディーも軽快で爽やかな曲調です。それを橘さんが伸びのある歌声で歌っています。

爆笑ウクレレ漫談を披露する橘さん=2022年11月10日、清田区民センター

 橘さんは多芸の人で、作曲のほか、高齢者の会などで昔の牧伸二さんばりの爆笑ウクレレ漫談を披露するなど地域の人たちを喜ばせ元気づける活動をしています。

 また、橘さんは、「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」などで知られる歌手、坂本九さんとも生前、STVテレビの番組「ふれあい広場サンデー九」を通じて親交がありました。栗山町にある「坂本九思い出記念館」は現在、「ハローENJOY」の関係者で運営しているそうです。

歌とともに清田の街の画像がたくさん流れます

 作詞した大内さんも長年にわたり「清田ふれあいコンサート実行委員会」や「清田演劇の集い実行委員会」「清田―能・狂言を鑑賞する会」などの代表を務めるなど、地域の文化活動に取り組んできました。

 大内さんと橘さんという2人の地域文化人の思いが一つになって、「清田の街よ」は誕生しました。

■清田の街よ

一 コブシが咲いた 真っ白な花が
有明の里山に咲いた
君と僕のサイクリングロード
ペダルも軽く 風受けて
希望に胸ふくらませ
蘇るあの季節(とき)あの日
思い出くれた 清田の街よ

二 桜が咲いた ほのかに紅く
厚別(あしりべつ)川の岸辺に咲いた
あなたと私の散歩道
肩を寄せ合い どこまでも
恋に胸ときめかせ
蘇るあの季節(とき)あの日
思い出くれた清田の街よ

三 梅が咲いた 薄紅色に
平岡の丘に咲いた
二人が寄りそう坂の道
手を取り合い 仰ぐ空
夢に胸はずませて
蘇るあの季節(とき)あの日
思い出くれた清田の街よ
思い出くれた清田の街よ

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