イオン札幌清田ショッピングセンターに11月7日オープンしたディスカウント食品スーパー「ザ・ビッグ」は、野菜や果物などの生鮮食品をはじめ各種食品、お弁当、総菜などが低価格で買えるとあって連日、にぎわっています。地域に受け入れられ、好調なスタートを切ったようです。

ザ・ビッグ清田店

 この店舗は、もともと昭和57年(1982年)に西友清田店としてオープン。長年、「清田の西友」として親しまれてきましたが、2024年9月、西友が北海道から撤退したことに伴い、北海道イオンが買収。同年11月、イオン札幌清田店として再オープンしました。

 ところが、1年もしないうちに今度は「ザ・ビッグ」というイオン北海道の食品ディスカウントスーパーに転換することになりました。

 「ザ・ビッグ」は、イオン札幌清田ショッピングセンター1階に展開。清田区初出店ですが、価格の安さが地域の人たちにインパクトを与えているようです。

 わずか1年で「イオン」から「ザ・ビッグ」に業態転換した背景には、今年4月、清田区真栄の羊ケ丘通沿いに低価格の食品スーパー「ロピア」ビバホーム清田店が出店し、食品スーパー同士の競争が激化している事情があるようです。

 また、イオン北海道としては、同じ清田区内にイオンモール札幌平岡があり、違う業態に転換せざるを得なかったのかもしれません。

 イオン札幌清田ショッピングセンターの専門店テナントは、引き続き営業しています。1階のサザエ、京田屋(パン)、フードコート、3階のセリア(100円ショップ)、サンキ(衣料)、メガネのプリンスなどです。

 ただ、2階のフロアは、イオンの売り場もなく、テナントも入らず、大きな空きスペースのまま1年がたってしまいました。

 イトーヨーカドー福住店を引き継いだ「ロピア」も、空きスペースがあり、「テナントを埋めるのに苦戦しているんだな」とスーパー業界の大変さがうかがわれます。

 ザ・ビッグ清田店の近くには、ロピアのほかにも東光ストア真栄店やダイイチ清田店などがあり、この界隈での食品スーパー同士の競争がますます激しくなりそうです。

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