新清田区民センターの配置図(札幌市の資料より)

新清田区民センターワークショップ=12月18日、区民ホール

 清田区民センター(清田1条2丁目)を清田区役所前に移転新築する札幌市の計画案がほぼ固まりました。それによると、清田区役所前の市民交流広場に新建物を建設し、この新建物には区民ホールと清田図書館が入るという計画です。

 そして、今の清田図書館がある区役所4階に区民センターの貸室(集会室、視聴覚室、調理室など)と区民センター事務室が入る計画です。

 今の区民センターは、区民ホールと貸室が一体のものになっていますが、新しい区民センターはこれが分離した構造になります。新建物と区役所は、1階で長さ10mの渡り廊下で繋げます。

1階は区民ホールと図書エリア、フリースペース等になる

2階は区民ホール(吹き抜け)と図書エリア、テラス等になる

 計画案は区民を交えたワークショップを令和5年度から令和7年度まで計9回実施し、新しい区民センターついて検討しました。さる12月18日、清田区民センターで開催したワークショップをもって、ワークショップは終了しました。この間、市は説明会やパブリックコメント等も実施しました。

 区民ホールと貸室を分離する案には「使いづらい」という異論もありましたが、最終的に分離案に決まりました。

新清田区民センターを建設する市民交流広場。右後ろは清田区役所庁舎

 市の計画案によると、市民交流広場に建設する新建物の中に入る区民ホールは450㎡。客席は移動観覧席とします。倉庫と控室(出演者の楽屋)も設けます。

 この新建物には区民ホールとともに清田図書館(図書エリア)も入ります。現在、清田区役所4階の清田図書館がここに移転します。図書エリアは1、2階にわたり、1階は会話可能な空間とし、2階は静かで落ち着いた空間にして、集中自習スペースも設けます。

 2階には、新しく区役所前に造る市民交流広場を見渡しながら休憩できるテラスを設けます。

 1階にはフリースペース(310㎡)や多目的室(90㎡)も設けます。フリースペースはカフェやおしゃべりなど人々が集う交流空間という想定です。

 区民センターの集会室、視聴覚室、調理室、工作室、和室などは、清田図書館が抜けた後の区役所4階のスペースに設けます。

今の清田図書館がある区役所4階に新清田区民センターの集会室等が入る

 市民交流広場は新たに今の区役所前の空きスペースに造ります。ステージは仮設方式とします。

 駐車場は、現在の市役所駐車場(第1:124台、第2:16台)に加えて、新たに区役所奥の空き地に第3駐車場として40台分を新設。計180台のスペースを確保するとしています。

 しかし、現在の清田区民センターの駐車場は140台のスペースがあり、40台増やすだけでは、区役所の繁忙期と区民センターのイベントが重なると、駐車できない車が周辺にあふれる危険性があります。

 12月18日開催の最後のワークショップでも、「御料線に車があふれて車列が出来たら危険でないのか」「区役所奥の空き地の駐車場は立体駐車場にして台数を増やすべきではないか」などの意見が出ました。市はどうするのでしょうか。

 市は、基本設計の作業を進めており2026年3月16日、清田区民センター区民ホールで区民説明会を開催する予定です。

 2026年度(令和8年度)に実施設計を行い、2027年度(令和9年度)に着工。2029年度(令和11年度)に使用開始する予定です。

清田区民センター

 清田区民センターが区役所および区役所前に移転しても、今の清田区民センターに入っている清田まちづくりセンターと清田地区町内会連合会事務所、あしりべつ郷土館は移転せず、今の区民センターに残ります。

 空いた区民ホールや集会室などの活用策は未定です。

 なお、札幌市は夏の清田区民まつり実施イメージも参考として公開しました。以下の通りです。

毎年夏に実施している清田ふれあい区民まつりの実施イメージ

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