清田警察署設置促進期成会(林進一会長)は12月6日(水)、北海道庁、北海道警察本部、豊平警察署を訪れ、清田警察署の早期設置を求める要望書を提出しました。
同期成会は、清田区青少年育成委員会連絡協議会や豊平防犯協会連合会、各地区町内会連合会など地域団体の代表者や清田区長らで構成しています。要望書の提出は今回で11回目となります。
清田区は札幌10区の中で唯一、警察署のない区です。清田区はほかにも地下鉄やJRの駅がない唯一の区でもあり、郵便局の集配局もありません。
町内会連合会の会長らの間では「清田区は今年、豊平区から分区・誕生して20周年になるけど、都市機能の整備は進んでない20年だった」と強い不満の声が出ています。
清田区内では近年、殺人事件など物騒な事件発生や不審者の出没、交通量の増大など警察署の早期設置が必要な状況になってきています。要望書の全文は次の通りです。
清田警察署設置等に関する要望書
日頃より、清田区民の安心な暮らしを守るために、並々ならぬご尽力・ご高配を賜り心よりお礼申し上げます。
「清田警察署設置促進期成会」は平成13年4月、地元に警察署が必要との声を受け、多くの清田区民の賛同を得て発足し、これまで北海道知事をはじめとして各関係方面に清田警察署設置等の要望書を提出してまいりました。こうした中、平成23年には、清田区5番目となる緑ヶ丘交番を設置していただき、厚くお礼申し上げます。
さて、近年の清田区は、大型商業施設の開業や札幌新道の供用開始の相乗効果により、これまで以上に人や車の往来も増え交通渋滞も起きております。利便性の高い施設や道路などの社会基盤が着実に整備され、今年の11月4日には分区20年を迎え「成熟した街」になりつつあります。
また、国内外から多くの方が訪れる世界的なスポーツイベント「ラグビーワールドカップ2019」(平成31年9月開催)や「第32回オリンピック競技大会(2020/東京)」(平成32年7月開催)では札幌ドームでの競技が予定されており、治安や交通の面からも札幌市の東の玄関口としての清田区の重要性はますます増しています。
現時点では、清田区の治安は市内有数の良い環境が保たれていますが、自然にあふれ穏やかな生活環境が特徴の清田区は持ち家率が高いことから、10区の中でも高齢化のスピードが最も速く、高齢者が事件や事故に巻き込まれる可能性が高くなることが予想されます。こうした将来の見通しからも、治安の悪化を大変危惧しているところであり、また、警察署の管轄区域と行政区域を一致させ、地域住民の利便を図る観点からも清田区にも防犯・交通安全の拠点となる警察署がぜひとも必要であります。
さらに、区内では主要幹線の清田通の工事が着実に進んでおりますが、平成30年度の全線開通後は北野地区と清田中央地区が同路線で結ばれます。利便性が高まることから交通量等の増加も見込まれ、最寄りの交番から遠く離れている北野、清田中央の両地区には交番が必要との思いが強まっております。
また、清田南、清田緑両小学校や清田中学校に通うため、清田通を横断する児童・生徒も多いことから、今後、信号機や横断歩道など交通安全施設の設置が不可欠であります。
清田区内では、これまでも住民組織や各種団体、地域企業等が一丸となり、清田区に警察署が設置されることを願いながら、自らで地域を守る活動に勤しんでまいりましたが、この思いはより一層強いものになっております。
つきましては、このような清田区民の切なる思いをお汲み取り下さいまして、下記の要望事項の実現方に特段のご配慮をお願い申し上げます。
[要望事項]
1 清田警察署の早期設置
2 北野地区・清田中央地区への交番の設置
3 清田通の整備に伴う交通安全施設の整備
平成29年12月6日
清田警察署設置促進期成会
会長 林進一
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