里塚・美しが丘地区町内会連合会は、このほど発行した町連広報誌「さとみ」第38号で、里塚斎場問題の大特集を組み、札幌市が進める里塚霊園内の円形広場に新里塚斎場(火葬場)を建設することに「絶対認めない」との強い意思を示しました。

「里塚斎場問題」の大特集を組んだ里塚・美しが丘地区町内会連合会の広報誌「さとみ」

 同町連広報誌は通常4ページですが、今号は8ページに拡大し、そのうち5ページを里塚斎場問題の特集に割くという力の入れようです。

里塚霊園の最奥にある現里塚斎場

 特集は、「里塚斎場問題」という特大の見出しと、「負担だけを地域に押し付けるのはやめてください!」との強いメッセージの見出しで始まります。

 記事では、札幌市が里塚霊園の一番奥にある現里塚斎場(市営火葬場、昭和59年供用開始)が老朽化してきたことから霊園内の円形広場に新斎場(火葬場)を建設する計画について、住民が猛反発していることを紹介。

 昨年11月から12月にかけて市が清田区内で行った説明会では、どの会場も反対一色だったことも紹介しています。

里塚霊園の円形広場

 とくに、新斎場の建設場所とした円形広場は、里塚美しが丘地区の住宅街にかなり近くなることから住民は「絶対に認められない」と強く反発している状況を事細かに記しています。

 住民がいかに反発しているか、記事の小見出しを見入るだけで明らかです。例えば、「新里塚斎場 円形広場での建設は認めない!」、「周辺に住宅街がないから―50年前の判断根拠で今回も里塚に」、「里塚しか候補地を検討しなかった―あきれた札幌市の姿勢」、「地域の希望も将来像も押しつぶす」「将来を生きる住民の生活より市の都合を優先?」など。

 また、新火葬場とは別に、6万体もの合葬墓を建てるという計画についても「住宅街に近い場所に新設する計画に驚き!」と嫌悪感と不安を表明しています。

里塚霊園の上空からの写真を大きく掲載。市が計画する新斎場や合葬墓の建設場所を分かりやすく示す

 上空からの里塚霊園の写真も大きく掲載し、円形広場や合葬墓がいかに住宅街に接近した非常識な場所に計画されているかを明確に示しています。

 さらに、現里塚斎場を建設した昭和50年代、地下鉄の清田方面までの建設を約束したのに、それを反故にしたままの新たな斎場建設計画にも反発の声が強いことも強調しています。

 記事の見出しにも「地下鉄建設の約束はどこへ行ったのか」、「地下鉄延伸の約束反故に強い不満」とあり、「清田区民の悲願!地下鉄を清田区に」という囲み記事も載せています。

地下鉄清田延伸計画の経緯も分かりやすく掲載。現里塚斎場も昭和50年代、「地下鉄建設」を条件に地元が建設同意した経緯がある

 そして、1ページを割いて「地下鉄清田延伸計画の経緯」も簡潔かつ明瞭に掲載しています。

 こうした記事と紙面からは、「霊園と火葬場だけのまちにしてはならない」という地域住民の強い意志と思いがひしひしと伝わってきます。

里塚・美しが丘地区町内会連合会は、この広報誌「さとみ」を各町内会を通じて1万戸近くの家庭に全戸配布します。

 地元の町内会連合会がこれだけの記事を自らの広報誌に出したのですから、札幌市が新斎場を霊園内の円形広場に建設するのは、もはや相当難しいと思われます。

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