平岡イオンの森の上空を飛ぶアオサギ=2018年4月23日午前11時20分

 春告げ鳥アオサギが、今年も清田区平岡の通称「平岡イオンの森」に南方よりたくさん飛来し、営巣活動に入っています。アオサギは、イオンの森の周辺や住宅街の上を優雅な姿で飛んでいます。

 アオサギは体長90㎝~98㎝の大きな鳥です。平岡公園などで自然に親しむ活動を行っている「平岡どんぐりの森」(代表:荒井美和子さん)によると、今年は3月13日に37羽の初飛来を確認したそうです。その後も「イオンの森」に飛来してくるアオサギは増えているそうです。

 イオンの森はイオン平岡の隣にあり、カラマツやシラカバなどの木が生い茂っています。立ち入り禁止のため自然がそのまま残されており、アオサギはここのカラマツの木に巣を作り、子育てを行います。平岡どんぐりの森によると、巣はおよそ100個くらいあるそうです。

 イオンの森のアオサギは3月につがいを形成し、4月は抱卵期で、5月から6月にかけてひな鳥を育てます。

 6月下旬から7月になると、巣立ちの季節でアオサギたちはイオンの森の巣を離れ、魚などのえさの豊富な川や田んぼなどのある地域に移っていきます。そして8月から9月にかけて、本州方面に渡り、翌年の3月にまた平岡イオンの森に戻ってくるのです。

平岡イオンの森

 平岡イオンの森が、アオサギの集団営巣地になったのは1997年からです。それまでは、野幌にアオサギのコロニーがあったそうですが、アライグマの被害に遭い、アオサギたちは野幌コロニーを放棄し、平岡イオンに移ってきたといいます。

 アオサギのコロニーは篠路や江別にもあるそうですが、平岡イオンの森が最大です。

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