清田演劇のつどいが7月29日(日)、清田区民センター(清田区清田1条2丁目)で行われ、札幌座が「像じゃないのに」(清田バージョン)を上演しました。

 清田区民でつくる清田演劇のつどい実行委員会の主催で、会場は300人を超す区民が詰めかけました。

 芝居は、円山動物園から逃げ出した像が、大通公園で知事選挙演説中の女性知事を踏みつぶし、国道36号線を清田方面に逃走。西友清田店前を右折し、あしりべつ川の水を飲むために真栄・有明、白旗山方面に逃げるというもので、飼育員が逮捕され、取り調べを受けるというものです。

 途方もないストーリーですが、清田ネタ満載の奇妙で軽妙な展開に、会場の区民は舞台に引き込まれていきました。

 でも、なぜ像は清田方面に、という疑問には、出演者が「清田は札幌10区の中で唯一警察署がないので警備が手薄だからだ」とか「有明のほうれん草がうまいのよ」など清田ネタを次々とぶつけてきて、会場から何度も笑いが起きていました。

 清田の地下水でつくったコカ・コーラの「いろはす」や清田特産のほうれん草「ポーラスター」を巻いたおにぎりやサンドイッチなども出てきて、清田区民にサービス満点のお芝居でした。

 札幌を拠点に活躍する斎藤歩さんが脚本、演出、音楽を担当し、斎藤さんは役者としても出演しました。

 演劇終了後は、トークショーも行い、出演した5人が芝居の感想や清田の印象などを観客に話しました。うち1人は清田高校演劇部出身の方でした。

 札幌座は8月4日(土)から8月12日(日)まで、シアターZOO(札幌市中央区南11条西1丁目)で連日、「像じゃないのに」を上演します。「札幌演劇シーズン2018夏」の中での上演です。詳細は、札幌座のホームページをご覧ください。

 清田演劇のつどい実行委員会は「清田区でも身近に演劇鑑賞の機会を」と発足した住民グループで、平成17年に第1回演劇のつどいを開催。今回は12回目の演劇のつどいでした。

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