安倍首相が9月9日(日)午前10時50分、道路が陥没し家が傾くなど被害が大きかった清田区里塚1条2丁目の災害現場に来て、20分弱の間、現地を視察しました。

 安倍首相が視察したのは、道路や土地の陥没、住宅などの大きな傾きなどがあった地域で、旧道から国道36号線に抜ける道路沿いの一帯です。

 秋元札幌市長が現場で安倍首相に災害状況を説明しました。

安倍首相が視察した災害現場

  首相の視察後、記者会見した秋元市長は「首相には、この辺りは昭和50年代前半に宅造された地域で、以前、川が流れていた所を埋めた土地。今回、川が走っていた所を中心に水や土砂が流れて土地が陥没、その土砂や水が表に出てきたと説明しました」と話しました。 

 そして「住民は家に戻れず避難生活を余儀なくされている。国の支援をお願いしたい」と申し入れたそうです。

 安倍首相からは「仮設住宅はつくるのか」と聞かれ、市長は「札幌の場合、仮設よりも市営住宅や民間の借り上げで対処したほうが早い」と説明すると、首相も「そのほうが早いですね」との返事だったそうです。

安倍首相の視察後、現地で記者会見する秋元市長

 あたり一帯は、土地の陥没、沈下が激しく、秋元市長は「住宅や建物の損壊だけでなく、地盤の形状が変わってしまい、一帯の復旧は長期化する見通しである」と説明。現地を見た首相も同じ認識だったといい、「長期化するが、国としても支援する」との返事をもらったそうです。

 安倍首相は、最後に、集まった地域住民に近づき、見舞いと激励の声をかけていました。

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