清田高校吹奏楽局は10月14日(日)、仙台市で行われる第18回東日本吹奏楽大会に北海道の高校代表として出場します。初出場の快挙です。

 同校吹奏楽局は部員23名。8月30日(木)に札幌コンサートホールKitaraで行われた第63回吹奏楽コンクール北海道大会(高校C編成の部)に札幌地区の代表として初出場しました。

札幌コンサートホールKitaraで

 全道の各地区代表校17校が出場する中、清田高校吹奏楽局は初出場でした。「残酷メアリー」を演奏し、トップの金賞を受賞、東日本大会の出場権を手に入れました。

 これまで全道大会の出場すらなかった同校吹奏楽局ですが、なんと一気に東日本大会の切符を手に入れるという快挙をやってのけたのです。

 ちなみに、比較的小編成のC編成の部(25人以下)は、全国大会はなく、東日本大会が事実上の全国大会です。

 同校は2017年度から、豊平区福住でピアノ教室を主宰しているピアノ調律師の斎藤琢さんを外部指導者に迎えてから、斎藤さんの指導でめきめきと演奏力をつけてきました。斎藤さんは清田高校PTA会長でもあります。

 斎藤さんは、いわゆる吹奏楽曲だけでなく、ジャズのビッグバンド演奏も取り入れ、生徒たちに幅広い経験を積ませてきました。生徒たちがいきいきと楽器演奏に取り組んでいるのが印象的です。こうした指導が実を結んだのだと思います。

 同校吹奏楽局は北海道大会の前、清田区内の高齢者施設やイオン平岡、初の定期演奏会など1か月間で7本の演奏会をこなしました。そして8月30日の北海道大会に臨んだのです。

 斎藤さんは「お客さんの前で演奏する本番の経験を多く積んだことが大きかったと思います。局内のチームワークの良さもいい結果に結びつきました」と言います。

 同校吹奏楽部の顧問は、今年4月に着任した三上全先生。「野球でいえば、斎藤さんが監督、三上先生が球団社長」のような役割分担だそうです。このコンビネーションの良さも「清田高校の奇跡」を生み出した一因かもしれません。

 清田高校吹奏楽局保護者会は10月8日(月祝)13時から、東日本大会出場壮行演奏会をイオン平岡で開催します。どなたでも鑑賞できます。

 清田区は9月6日の地震で大きな被害を出しましたが、清田高校生の頑張りは地域に元気を運んでくれます。

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