清田中学校吹奏楽部の第10回定期演奏会が11月3日(祝)、同校体育館で行われました。父母や友達のほか大勢の地域の方が会場に詰めかけ、全国大会出場で活躍した同校吹奏楽部の演奏に耳を傾けました。

 清田中吹奏楽部は男子7名、女子60名の計67名。10月20日に名古屋市で行われた第66回全日本吹奏楽コンクール全国大会(中学校A編成の部=50人規模)に、北海道の中学校の代表として出場、銅賞を受賞しました。

 同校吹奏楽部の全国大会出場は、2年連続4回目という快挙でした。同校の活躍は、9月6日の地震で大きな被害があった清田区にとって大きな明るいニュースで、地域を元気づけてくれました。

 定期演奏会は1部と2部の2部構成。1部では、指導に当たっている多米恵理子先生の指揮で、吹奏楽コンクール全国大会で演奏したコンサートマーチ「虹色の未来へ」やミュージカル「レ・ミゼラブル」などを、時に大音響を響かせながら格調高く堂々と演奏しました。

 全国大会に出場するレベルとあって、そのサウンドは奥行きや豊かさを感じさせ、会場をぎっしりと埋めた地域の人たちも満足そうに聴き入っていました。

 第2部は、ポップス系の軽いノリの演奏。部員たちはカラフルなTシャツ姿で登場しました。「明日があるさ」(坂本九さん、昭和38年)や「ヤングマン」(西城秀樹さん、昭和54年)などを歌あり、踊りありの演奏で軽快に演奏しました。ジャズ風の演奏もありました。

 同校吹奏楽部は、楽器の演奏だけでなく、歌や踊り、合唱なども取り入れ、部員たちが伸び伸びと音楽に取り組んでいるのがうかがわれ、これがいい結果に結びついているのでしょう。とても生き生きとして楽しいステージでした。

フィナーレは部員全員による合唱

 吹奏楽部の定期演奏会ですが、最後は部員全員による合唱でした。歌った曲は「群青」。東日本大震災の後につくられた、地震で離ればなれになってしまった家族や仲間を想う合唱曲です。これも感動的な合唱でした。

 定期演奏会のプログラムに3年生のコメントが載っていました。先生や父母、仲間、地域の人たちへの感謝の言葉がたくさん綴られていました。

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