北海道胆振東部地震の被災者のためのチャリティーコンサート「音楽のおくりもの」が11月25日(日)、里塚・美しが丘地区センター(清田区里塚2条5丁目)で行われました。130人が詰めかけ、心温まる素晴らしいコンサートでした。

伊東美枝子さん(左)と遠藤直子さん

 札幌を拠点に活動するピアニストの伊東美枝子さんが企画し、音楽仲間に呼びかけて開催したコンサートです。

 伊東さんは現在、中央区在住ですが、親が昭和54年に真栄団地に家を建てたことから以前は伊藤さんも真栄に住んでいました。清田区ふれあいコンサートに何度も出演してきたほか、地域の歌声サークルが月2回、里塚・美しが丘地区センターで開催している「みんなで元気に歌おう会」でもピアノ伴奏するなど、清田区に縁の深いピアニストです。

来場者130人が詰めかけた会場

 9月6日に発生した地震は北海道に大きな被害をもたらし、清田区でも液状化で大きな被害が出ました。伊東さんは「音楽を通して少しでも地域を元気に」と、このコンサートを企画したと言います。

 出演したのは、伊東さん(ピアノ)をはじめ、増田享子さん(ソプラノ)、前清田区長の高橋彰さん(バリトン)、全区長の実兄・高橋哲夫さん(フルート、オカリナ)、清田区里塚在住の遠藤直子さん(ヴァイオリン)、島幸子さん(馬頭琴)、松原まゆみさん(馬頭琴)7名。

来場者がカーネーションを献花

 コンサートに先立ち、来場者が一人ひとりカーネーションの花を舞台前に設置した台に献花し、全員で亡くなった方に黙とうしました。

高橋彰さん(左)と高橋哲夫さん兄弟

 コンサートは、伊東さんと遠藤さんのピアノとヴァイオリンによる「ヴィヴァルディの四季~冬」、ロシアンメドレーの演奏から始まりました。美しい旋律が会場を包みこみます。

ソプラノ増田享子さん

 続いて、前清田区長の高橋彰さんが登場。「見上げてごらん夜の星を」を張りのあるバリトンで歌い上げました。

 高橋さんは今年3月まで2年間、清田区長を務め、在任中も清田区のイベントなどで自ら舞台に上がり、力強い歌声で地域を盛り上げてくれました。清田区でも大きな地震被害があったため、出演を快諾して駆けつけてくれました。

馬頭琴を演奏する2人

 お兄さんの高橋哲夫さんは元教員で、十勝の本別町から参加。フルートとオカリナで「精霊の踊り」などの演奏を披露しました。

募金する来場者

 鮮やかな赤いドレス姿の増田享子さんは、伸びのあるソプラノで「サウンド・オブ・ミュージック」など数曲を披露、客席から大きな拍手が送られました。

 最後は、出演者全員と観客が一緒に「花は咲く」を合唱して、終了となりました。

 会場には、地震被害者のための募金箱も用意され、多くの人が募金に応じました。集まった義援金は13万4426円にのぼり、清田区と厚真町に贈られるということです。

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