あしりべつ郷土館まつりが1月11日(金)、清田区民センター(清田区清田1条2丁目)で行われました。あいにく雪が降る天気でしたが、清田区内の小学生ら655人が来場し、清田区の歴史を学びながらゲームや昔遊びなどを楽しみました。

 あしりべつ郷土館は、清田区民センターの2階にあり、清田区の昔の暮らしが分かる施設です。かつて清田区で使われた農機具や生活用具などを展示、昔の住居の再現や昔の清田区の航空写真なども展示されています。運営は清田区内の5つ町内会連合会が行っています。

 「あしりべつ」とは、昔の清田区の呼び名で、漢字では「厚別」と書きます。清田小学校も清田中学校も昔は「厚別(あしりべつ)小学校」「厚別(あしりべつ)中学校」と言っていました。厚別神社は今も「あしりべつ神社」といい、厚別川も清田区では「あしりべつ川」と呼ぶ人が多くいます。

 このまつりは、子どもたちに郷土館に来てもらい、清田区の歴史を知ってもらおうと区内の町内会連合会でつくる「あしりべつ郷土館運営委員会」が毎年、この時期に開催しているもので、今回で17回目となりました。

 子どもたちは、郷土館の農機具や生活用具などの展示物を見学し、大豆をひいて「きな粉」を作る石臼体験を楽しみました。

 郷土館見学を終えると、1階の区民ホールへ。ホールでは、駄菓子屋さんや工作、ゲーム、メンコやけん玉などの昔遊びを楽しみました。

 あしりべつ郷土館は、昭和47年ごろから地域の有志が郷土館建設期成会をつくって運動し、昭和58年(1983年)、札幌市旧清田出張所の建物を使って開館しました。展示している農機具などは、地域の人たちの寄付で集めた貴重なものです。

 その後、建物が老朽化したため、平成14年(2002年)に清田区民センター内に移転し、新たに開館して今日に至っています。

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