清田区の小学校でもっとも古い歴史を持つ清田小学校(清田区清田1条4丁目)には、郷土の開拓に使われた道具や農具、生活用具などを展示した郷土資料室(あしりべつの部屋)があります。

郷土資料室の内部

昔の家庭用品
清田小学校の母体となったのは、明治19年(1886年)に開設された教育所。その後、明治32年(1899年)に前身となる月寒尋常小学校厚別(あしりべつ)分教所が開校し、それが明治34年(1901年)、厚別(あしりべつ)尋常小学校として独立、開校しました。
昭和47年(1972年)に清田小学校と改称され、今日に至っています。

羊毛を毛糸にする毛糸紡ぎ機
清田区(昔のあしりべつ)の歴史とともに歩んできた小学校だけに、古い生活道具や農具などの資料が地域住民らの寄贈で集まっています。
それらを整理して展示している郷土資料室は平成13年(2001年)10月に、開校100周年記念で開設した部屋です。
開拓期にあしりべつ地域(今の清田区)で実際に使われた農具や生活道具などを多数、展示しています。大正や昭和の時代のストーブや家庭用品など懐かしい生活道具なども展示しています。

昔の電話

天秤ばかり

歴史を伝える写真も展示
昔の成績表や卒業写真、地域の様子を写した写真もあります。

こんなものもあります
ちょっと変わった資料としては、平成9年(1997年)に経営破綻した北海道拓殖銀行の清田支店の表示板がぽつんと展示してあります。拓銀清田支店の人が、歴史資料として清田小学校郷土資料室に置いて行ったのでしょうか。
清田小学校では、この郷土資料室を活用して、児童たちに郷土の歴史を教える授業を行っています。実際に、先人たちが使った生活道具や農具を見て触って、子どもたちは自分たちの郷土について何かを感じることがきっとあることでしょう。
なお、清田小学校近くの清田区民センター(清田区清田1条2丁目5-35)2階には、さらに多くの歴史資料を展示した「あしりべつ郷土館」があります。こちらはどなたでも見学できます。
[広告]